検索窓
今日:1 hit、昨日:11 hit、合計:3,192 hit

11話 ページ12

鳴宮said




そんな時、昔…早気なった時のことを思い出した







?「どうしたー、腹でも減ってるのか?」



鳴宮「え、ちが((?「よっと」



するとその人はフウごとタオルを俺の肩から取った



?「ほい、止まり木のお家賃だ」



すると何かを渡してきた



これは…



鳴宮「お焼き…」



『…僕が作ったんだ、…あんこが中に入ってる』



すると、その人はまた矢数を記していた



鳴宮「…一万射」



?「ん?」



鳴宮「一万射が終わったら、次はどうするんですか?」



?「フッ、どうもしない、弓を置く」



鳴宮「辞める?」



『そう』



鳴宮「なんで⁈、だってそんなもったいないって言うか…



思わず聞いてしまった



?「そりゃどうも、お前こそどうなんだ、引きたくないって言ってたよな」







『…違うの?』



鳴宮「…弦音が」



?「ん?」



鳴宮「弦音が聞こえないんだ」



?「聞こえない…?」



鳴宮「…あの音が聞きたくて、弓を始めたはずなのに…



矢は俺の手から離れて…あの音を連れ去ってしまう…



離したくないのに…」



「『…早気か』」



部屋に少しの静寂が訪れた



?「辛いな」







?「お前、名前はなんて言う」



名前…そういえば、言ってなかったな



鳴宮「…鳴宮湊」



滝川「そうか、俺は滝川雅貴



湊さ、早気が辛いのはなんでだと思う?



当たらないからか?馬鹿にされるからか?それとも、自信がなくなるからか?



どれも違うな



早気が辛いのは



自分で自分が分からなくなるからだ」



鳴宮「俺は…」



滝川「自分の射系が、気持ちが分からない



それが一番辛い、だろう?」



…それじゃあまるで



鳴宮「…自分は分かるみたいだ」



滝川「ああ、その通り」







「早気に苦しんだのが自分1人だと思うなよ」



そう言って、その人、マサさんは微笑んだ



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



この時、湊くんはマサさんのこと、なんて呼んだんだろう…

12話→←10話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
設定タグ:ツルネ , 女主人公
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ノワール | 作成日時:2022年10月14日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。