白い蝶 ___ 。

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Aside







階段を静かに登り部屋に向かう。





部屋に入った途端。








『…っ。』







こらえきれない涙がこぼれ落ちる。









景色も何も変わらないその部屋は





あの子がいた時のままで






少し散らかってて。






まだあの子の香りだってする。









『何でこんなことに…っ





どこに行っちゃったの…。(泣)』









きっと私のせいだ…。






私のせいであの子は、っ









《A〜〜〜！！！》








明るい笑顔で、大きな声で、





いつも私を呼んでたあの子がもういない。









いや、まだきっとあの子は生きてる。





そう信じたい。







『待ってて。』






絶対探しに行くから。





だから…






また、その声で私の名前を呼んでよ。





あんなに毎日話してたってまだ話し足りないの。





行く約束のカフェにも行ってないし。







ずっと一緒にいて欲しいの…っ









荷物をまとめ一階に戻る。






扉の近くに来た時。話し声が聞こえた。









…カメラとか、盗聴器とか…。






本当にあの人たちは狂ってる。





私をどこまで堕としたいのかな。







さっき耳につけたあの子のピアスを触る。









『私は負けない…。』





.





.






.





.







扉に手をかける。




.




.





.









.




きっと少しの演技ぐらいどうってことない。






.





.






.






.





.







絶対に生きてここを出てあの子に会いに行くんだ。

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