無双の刃【鬼滅の刃】

一二振り ページ13

【〇〇は見た】

刀鍛冶の里の一件から数日後。

異動願いが受理され剣士から隠へ左遷した

Aは慣れないことずくめで

てんやわんや。

そんななかAがはた、とする。



(思ったのですが

なぜ私達は斬ることばかり

終始してるのでしょう？

仇討ちのため？？

なんにせよ、犠牲を無くしたいのならば

斬ること以上に予防策を

たくさん巡らした方が賢明なのです！！)



そうと決まったら即実行。

翌日からAは断りもなしに

蝶屋敷へ忍び込み藤の花と鬼に関する研究書

それぞれ１冊づつ持ち出した。

知らない専門用語が飛び交ってて

すぐに白旗をあげた。



『私には手に終えないのですｯ！！』



こんな、難しい言葉の羅列に

足を引っ張られてる場合じゃないのです！！

再び頁が捲られることなく

研究書は蝶屋敷に戻された。



『ふぅ…

慣れないことに頭を使いすぎたのです』



剣を振るおう。

気晴らしがてら日輪刀を鞘から抜いた。

手入れの行き届いたそれは

相変わらず純白に輝いていた。

呼吸を整え、剣を振るう。


ー星の呼吸 壱ノ型“蛍火”ー

《誘導の型

その名の通り蛍の光を放ち

鬼を惑わせ誘い込む。

光に触れてしまえばパタリと息を引き取る

別名”落落晨星“(らくらくしんせい)》



ー弐ノ型“流星雨”ー

《集中攻撃の型

星の呼吸で一番斬撃数の多い型。

流星のように早く目にとらえるのが困難。

放った斬撃は操作できるのが特徴。》


ー参ノ型“光陰ノ矢”ー

《遠距離攻撃の型

人、物を傷つけず鬼のみを討つ。

射程距離は数百キロ。》


ー肆ノ型”壺中ノ天“ー

《防御の型

攻撃のいっさいを無効

或いは防いでしまう技。

対象を拘束するのにも応用できる。》


ー伍ノ型“星光”(ほしひかり)ー

《広範囲攻撃の型

眩しい光が広範囲におよび

光を浴びた鬼は消滅してしまう。

また、幻覚系の血鬼術を

強制的に解くこともできる。》




人気のない森の中

現段階ある星の呼吸の型を

披露し終えると気配があることに気づく。

視線の先には…



「え…………隠の方？？」


(既視感バリバリなのですッ！！！)


炎柱の弟、煉獄千寿郎が立っていた。

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