前世１２７ ページ34
入浴も済ませ、夕食もいただいたところで、また各々自由な時間を過ごしていた
夕食には今度こそA先輩も倉間先輩も参加したので、２人の周りに群がった
「Aちゃん大丈夫??水分補給ちゃんとした??」
「うん!ちゃんと飲んだし、よく寝たから夜眠れるか心配〜」
「そっか、ならよかったぁ」
「A先輩が倒れたって聞いたときはビックリして心臓止まるかと思いました!」
「葵ちゃんそれは大げさだよ…」
「そうでもないぜ?熱中症で亡くなる人って年々増してるらしいじゃん?」
「茜も水鳥も心配し過ぎ!私は別に熱中症ではなかったんだから」
「え、違うのか?」
「え?うん??」
「じゃぁ…何が原因で…?」
「貧血っすよ」
「貧血??」
「あ、狩屋…!
昼間は狩屋が私を部屋まで運んでくれたんだってね??ありがとね、あと迷惑かけてごめんね」
「全然、気にしてないんで」
「でも熱中症じゃなく、貧血でまだよかったですよ!!」
「うちのマネージャーは皆心配性よねぇ」
「んで、倉間はどうなんだよ?」
「え?倉間??」
「Aが倒れて部屋に運ばれた後、倉間も自室に戻ってったんだよ」
「な?」っと隣にいる倉間に話を振る水鳥
「…そうなの?」
「あ、あぁ…ちょっと気分が優れなかっただけだ。今はもうよくなった」
「そっか、よかった」
ｶﾞﾀｯっと席を立ったと思えば倉間は窓辺に移動し、外の景色を黄昏るように見ていた
(あ…)
夜風に吹かれる風に綺麗な水色の毛がなびいて、普段隠れている片目がチラリと見える
(今何考えてるのかな…)
ずっとすれ違ってばかりで、まともに話せてないから、なんだかすごく寂しい気持ちが湧いてくる。
(これも前世のお姫様の気持ちなの?)
彼を愛おしく思う時があるのも、こんなにも苦しく思う時があるのも、全部、全部
(前世の記憶のせいだと思うには…それもそれですごく悲しい気が…)
「私、そろそろ部屋戻ろうかな…」
「えー!もう戻っちゃうんですかー!?」
「もうちょっと話しましょうよ〜」なんて可愛くねだる葵ちゃん
「そうしたいのはやまやまだけど…ほら、明日も朝早くから練習あるじゃん??」
「うっ、確かに…」
「きっとまたオフの日があると思うから、その時もっとお喋りしようよ!」
「分りました…今は大人しく明日に備えて寝ます」
「うん!」
「じゃぁあたしらも部屋戻るか」
「そうだね」
それからは各自部屋に戻っていった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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倉狩莉緒菜(プロフ) - Vermutさん» コメありがとうございます!!コメがもらえてとてもうれしいです!!!更新頑張ります!!! (2018年3月13日 16時) (
レス) id: cee2073a15 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - すっごく面白いですね！！更新楽しみにしてます！！ (2018年3月11日 18時) (レス) id: d3f0b80636 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉狩莉緒菜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/futere/
作成日時：2018年3月10日 1時
