前世１２３ ページ30
「よっ…っと……ったく、世話の焼ける先輩ですね」
A先輩をベットに横にさせると、近くに置いてあった椅子に座ってA先輩に声をかける
「ほーんと、いつまで………起きてるんでしょう?姫」
「……」
「わかってるんですよ…俺の目をが任せるとお思いですか?私はこれでもグラス様の側近者ですよ」
「……久しぶりねサキ」
「お久しぶりですね…っというほどでもないでしょう?つい最近お会いしたばかりですよ」
「……」
「ﾊｧ 黙られても困るんですが……私はわかってるんですよ、貴方がこれからしようとしてる事も今までの行いも」
「っ…だったら何だっていうのかしら?あの時私は言ったハズです
仲間だろうと、これだけは邪魔はさせない…っと」
「えぇいましたとも、でも貴方の実際の心はなんていってるんです?」
「私自身の心も同じこと思ってるわ、今度こそ失敗させないって」
「それが＿＿のせいでもですか?」
「!!! 貴女っ、どうしてそれを…!」
「言ったでしょう、これでもグラス様の側近者だと…俺に隠し事は通用しない」
「＿＿＿っ」
「それに姫にはリヒトさんがいるでしょう?何も一人でそこまで」
「これは私の問題なの、リヒトを巻き込むわけにはいかない…巻き込んでまた死なせてしまったら……っ」
「それで体の持ち主の意識を無理やり奪ってまでやってるんですか」
「この子が意識ある状態で私と人格を入れ替えたら、リヒトの人格を持つ倉間君の所に言いに行ってしまうでしょう?
そうしたらリヒトの元にこの情報が届いて必ず止められてしまうもの…それだけは避けなくてはいけないの、それが貴方の言う様に私にかけられた＿＿だから」
ゆっくりと起き上がってテーブルに置かれた鏡に触れるA
そこに映る顏はこの体の持ち主であるAではなく、姫と呼ばれるもう一人のAの顏
「それが私の使命だから…」
「なんでそんな契約を…っあんな契約しなければ今頃あなたは安らかに…!!」
「天に行けていたとでも? 無理ね
例え契約しなかったとしても、私は絶対にタト様たちを許さない!!リヒトやリヒトの友人たちをあんな目に合わせたやつらに報復するｯ!!」
「それじゃぁいつまでたったって…!!」
「えぇ、天に行けなくたっていい…そのためなら私は……―悪魔にだってなってやるわｯ」
「…っ」
そう告げるA先輩の気迫や予想外の覚悟に、全身にしびれるような感覚が廻った
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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倉狩莉緒菜(プロフ) - Vermutさん» コメありがとうございます!!コメがもらえてとてもうれしいです!!!更新頑張ります!!! (2018年3月13日 16時) (
レス) id: cee2073a15 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - すっごく面白いですね！！更新楽しみにしてます！！ (2018年3月11日 18時) (レス) id: d3f0b80636 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉狩莉緒菜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/futere/
作成日時：2018年3月10日 1時
