24歩目 ページ24
『あー、あー、聞こえるか?』
ギルドを出ようとしたらマヤさんの声が聞こえてきた。
どうやら私とテイハにだけ聞こえるらしい。
「聞こえたよー」
『ちなみにそっちの声は聞こえない仕様だからそこんとこよろしく。』
「意味ないでしょ……」
とは思ったが、これでもかなりの高等技術のはずだ。
何せ、この星では手紙か直接会う、それか言伝位しか伝達手段がないからだ。
学者や政府は通信機器を持っているらしいが、大量の魔力を食う上に短い文しか伝えられないので、緊急時以外使わないらしい。
『今の会話で一般人の魔力の100分の1位かな。』
さすが地獄。
というか、これどこから聞こえてるんだ?
『槍のおまけ機能だよ。』
いやいや。
普通おまけにこんな凄い機能つけるか?
『神だもんねー。』
なんでさっきから心を読んだような事ばっか言ってるんだ?
『我ら実質5mしか離れてないよ?』
そうだった。
いきなりの事で今も私達はギルド前にいるんだ。
読心魔法の射程内か。
『とりあえずどっか入りなよ。ギルド前で槍と話してるやばい奴に見えるぞ?』
そうしたのはマヤさんでしょ。
「どこがいい?」
『聖都内ならどこでも。』
絶対こっちの声聞こえてるよね。
『強化合金鉄板1枚なんて無いも同然でしょ。』
うーん、確かに強化合金鉄板どころかアダマンタイト板すらぶち抜ける力はあるだろうけど……
『魔法的な意味でね。』
それは凄い。
強化合金鉄板の魔法耐性はかなり強い。
よほど高火力、もしくは専門の魔法しか通さないのだが……
『あくまで人間の中でしょー。でも女神ヘラなら普通の鉄板くらいには感じるんじゃないか?』
それは壊せないって事ですね。
分かります。
『てなわけでどっか入って。そこで作戦を伝える。あっ、私の通信は昼飯食いながらでも聞けるからね。』
普通は集中しないと聞けない物なんだけど……考えるのはやめよう。
私はテイハと一緒に近くの店に入った。
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ネオン - めっちゃ面白いやないですか凄い (2021年9月23日 9時) (レス) @page43 id: 3ef83fb3a7 (このIDを非表示/違反報告)
黒百合(プロフ) - 吾里気» コメントありがとうございます。魔族なんてマヤ子の敵ではありません(σ・∀・)σゲッツ!! (2019年12月20日 7時) (レス) id: a567d07bc8 (このIDを非表示/違反報告)
吾絈(プロフ) - どうしてだろう、マヤちゃんに振り回される魔族が可愛く見えてきた……。めっちゃ面白いです!!更新頑張って下さい!応援してます!(^ω^) (2019年12月16日 1時) (レス) id: 1c773c6c8f (このIDを非表示/違反報告)
白山風露(プロフ) - びょうさん» 御指摘有難う御座います。少しでもこの作品を読んで下さる皆様の御期待に応えられるよう頑張りますね。 (2019年11月28日 13時) (レス) id: e503aa1548 (このIDを非表示/違反報告)
びょう(プロフ) - なろうあるあるとか、小説の書き方をお勉強なさったほうが良いと思います。期待してます。 (2019年11月28日 3時) (レス) id: 0b0984a937 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒百合&白山風露 x他1人 | 作成日時:2019年9月20日 19時