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3歩目 ページ3

ついに私の番だ。
大体流れが見える。
捨てられるか、囮にされるか。
どっちでも構わないのだが。
頑張って、年齢16を表示させた。

「これが、私のステータス。」

羊皮紙を掲げる。
反応は……予想通りか。

「ギフトがないって……」

「種族??ってどういうこと?人間じゃないってこと?」

「レベルいくつだよ……0だから表示する意味もないって事か。」

ごめんね。
多分、この女神サンは私よりずっと弱いよ。
ステータス公開は自分より遥かに強い相手には効かないんだよね。
女神ヘラがこちらを見た後、皆に言った。

「こんな人外は、排除すべきだと思いませんか?」

こいつ、クズだわ。
まだ色々良く分かってなくて混乱してる天堂君達の心に付け入るのか。

「そうですね。ギフトを持っていないなんて、ただの足手まといにしかなりませんから。」

「ここで囮に使えるかも知れないね。」

「その方が本望でしょ。」

私には自己犠牲の精神なんて無い。
しかし、今のでちょっとキレた。

「分かったよ、そんなに言うなら出て行こう。」

と同時にバスに魔法をかける。
モンスター共が寄って来る匂いを出す魔法だ。

「地獄神マヤを怒らせた罪は重い。」

恐らく、全員の耳に届いただろう。

「えっ?じっ、じご……」

面白い面白い。

「じゃーね。」

荷物?
収納魔法の中だよ。
ついでにバスの下の大荷物も全員分回収しよう。
私を死地に送り込んだのだ。
このくらいは良いだろう。

バスを降りると、モンスター達が集まって来ていた。
ドラゴンのレベルは最低でも50。
1番レベルが高いのは副委員長で勇者、白井梓の32。
天神は手出し出来ないらしいので、ドラゴンに取っては餌のたまり場にしか見えないだろう。
ああ、さっき女神が格上だと分かっている、と言ったな。
多分魔物が感じられるのは、自分達に攻撃を与えられる者だけ。
つまり、私の魔力を感じて避けてたんだろうな。
その証拠に、私が通ろうとする所だけ魔物が道を開けている。
とはいえ、この力はまだ解放されていないのだが。

あれ?女神、私が地獄神だって気付かなかったよな。
ってことは、女神の魔力探知はスライムより低いのか。
これから女神ヘラはヘライムと呼ぼうかな。

ついでに、私が地獄神だって知ってると後々まずいので、5分後に皆の記憶から消えるようにしておく。

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ネオン - めっちゃ面白いやないですか凄い (2021年9月23日 9時) (レス) @page43 id: 3ef83fb3a7 (このIDを非表示/違反報告)
黒百合(プロフ) - 吾里気» コメントありがとうございます。魔族なんてマヤ子の敵ではありません(σ・∀・)σゲッツ!! (2019年12月20日 7時) (レス) id: a567d07bc8 (このIDを非表示/違反報告)
吾絈(プロフ) - どうしてだろう、マヤちゃんに振り回される魔族が可愛く見えてきた……。めっちゃ面白いです!!更新頑張って下さい!応援してます!(^ω^) (2019年12月16日 1時) (レス) id: 1c773c6c8f (このIDを非表示/違反報告)
白山風露(プロフ) - びょうさん» 御指摘有難う御座います。少しでもこの作品を読んで下さる皆様の御期待に応えられるよう頑張りますね。 (2019年11月28日 13時) (レス) id: e503aa1548 (このIDを非表示/違反報告)
びょう(プロフ) - なろうあるあるとか、小説の書き方をお勉強なさったほうが良いと思います。期待してます。 (2019年11月28日 3時) (レス) id: 0b0984a937 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒百合&白山風露 x他1人 | 作成日時:2019年9月20日 19時

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