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7頁目 気になる ページ8

数日が嫌にゆったり過ぎていき、
ある晩友達から連絡が来た。
開いてみると「最近小説はどう?」と
何とも傷を抉るような一言が現れる。

僕が検定を書く前、普通に小説を楽しんでいた時に
その子には小説を書いていることを打ち明けていた。
面白いと言って読んでくれる、優しい友達。
「僕」にとってはかけがえのない存在でも、
「バケモノ」にとっては一読者でしかない。
素っ気なく「もう書かないかも」とだけ打ち込み、
申し訳程度にふざけた絵文字をつけておく。
送った後に残ったのはよく分からない感情だけで、
僕は手にしたスマホを放り目を瞑った。

瞼の裏に僕の小説が流れる。
書き始めた時の楽しい気持ちを少し思い出しかけ、
さらに心の中で読み進めていくと
ふとあれ以来開いていない自作品が気になりだした。
何故気になるのかと問われればきっと、
その時は評価やhit数だけが気になっていたのだろう。
それでも、あの時思い出した感覚は
僕の大事なものだったと思っている。

8頁目 記憶の海より→←6頁目 怪物



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彼岸 吹雪@元秋雨吹雪(プロフ) - 心にグッと来ました。この小説を見つけれて良かったです。 (2020年7月7日 17時) (レス) id: 34269c3564 (このIDを非表示/違反報告)
ふてんにぶおんぷ(プロフ) - なんとも言い難い感情になりました。共感というか、なんというか。正直どれだけ素晴らしい作品を書いても、運が悪ければ読者様の目に止まらない。運が悪ければ、悪質な低評価を受ける。一回食らった低評価を巻き戻すのは難しい。外的要因と分かってるが故、悩む気持ちも (2020年5月8日 13時) (レス) id: b357d30bf6 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - このお話は、どんな小説よりも今の私に必要で、心に響くお話でした。この作品に救われた人は、私も含め、たくさんいると思います。そして、その人たちは、この作品のこと、ずっと忘れないと思います。ありがとうございました。 (2020年4月26日 11時) (レス) id: 036f6ab369 (このIDを非表示/違反報告)
銀世界の姫騎士 レオ(プロフ) - 同じ書き手として、共感できることが多い小説でした。「価値のない小説なんてない」という言葉が、とても心に響きました。この小説を書いてくれてありがとうございました! (2020年4月26日 0時) (レス) id: 86c31a4b24 (このIDを非表示/違反報告)
とある作者 - さそりの嫁はタコが好きさん» 私の方こそ、この小説を見つけてくれてありがとうございます。貴方の気持ちが本当に心から嬉しいです。 (2020年4月22日 23時) (レス) id: 10a8663c3d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とある作者 | 作成日時:2020年4月19日 1時

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