私の冷たい幼馴染｡ -part2- 【_名前変換オリジナル】

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柚樹side
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魁斗「柚樹ー！」


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体育の時間が終わると

背中をぽん､と叩いて俺に話し掛けてきた｡


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柚樹「…何だよ｡」

魁斗「いやいや！あれは凄すぎでしょ！」

柚樹「そうでもないと思うけど｡」


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まあ､頑張ったよ｡

Aがこっち見てたから―…


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格好良く見せようなんて意識はしてなかった､

けど無意識に格好良く見せようとしてしまうんだ｡


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あの子に見られてる､


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好きな子に見られてる､


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Aに見られてる｡


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そう思うとどうしても体が反応してしまう｡


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魁斗「…そっか､まあいいんだけどな！」

柚樹「うん｡」


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でもコイツには見透かされてるような気がした｡

俺が頑張ってたのはAの為だ､って―…


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だって､お前の表情

凄く悲しそうだったから｡


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そんな表情するのはA絡みだろう｡


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柚樹「まあお前も頑張ってたじゃん､アイツの為に頑張ってたんだろ？」

魁斗「うんー､そうなんだけどね…A､違う奴の事見てたよ…」

柚樹「一時的だろ？」

魁斗「ううん､ずっと｡」


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ずっと？


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誰を見てたんだ｡

Aの好きな人…？


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友達？いや､でも友達ならそんな表情しないよな｡


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やっぱりAの―…「あー！でも､もういいや｡」


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魁斗「そいつらさ､お互い好きな癖に素直じゃない訳｡」

柚樹「…へぇ…」


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両思いなんだ｡

だったら…付き合うのも遅くはないかもな｡


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柚樹「でもお前にもチャンスはあるだろ｡」

魁斗「まあねっ」


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俺にはもうない｡


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もし､あの時―…

告白をOKしてたら俺達は付き合っていた？


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「大好きだよ」っていいあえた？


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「もう離さない」って言えた―…？


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例えそうだとしても､今考えれば虚しいだけ｡


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柚樹「まあ､協力してほしい事あったら言えよ｡」


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二度と叶うことのない､恋―…


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