だらしない妻と神経質な夫

帰宅と同時に検証 ページ20

ト｢はいどうも〜(小声)｣


この構図見たことあんな...


ト｢チーちゃんさぁ、ちょっと手伝って欲しいことがある｣

『その言い方はドッキリではない...？』

ト｢ドッキリっつーか検証？｣

『と言いますと？』

ト｢カンタに離婚を仄めかして欲しい｣

『つまり死ねと？』

ト｢頼む！1回！見たいの！｣

『カンタくんのこと傷付けたくないんすけど』

ト｢嘘って分かってるじゃん？嘘って分かってること言われたらどんな反応すんのか気になる｣

『一緒に土下座して下さるのであれば』

ト｢いいよ笑｣

『じゃあ行きましょう』


リビングに入ってカメラをセットするとカンタくん待ち。全然関係ないふぅちゃんがやって来ました。


ふ｢ち、チーちゃぁん...｣

『どした？笑』

ふ｢また失敗したぁ...｣

『今度はどんな化学兵器作った？』

ふ｢ち、違うもん！オムレツ作ろうと思ってえいってしたら...｣

『...どちゃーんした？』

ふ｢...ごめんなさい｣

『いいよいいよ、片付けとく笑』

ト｢そんな急いで作れるようにならなくてもいいじゃん？｣

ふ｢ともくんに美味しいって言われたい！｣

『お宅の彼氏さん毎晩もっと美味いの食ってると思いますが？』

ふ｢そ、そうだよね...｣

『あれ？私の下ネタが効いてない...』

ト｢お前の飯の事だと思ってるぞ？笑｣

『言い直しましょうか？お宅の彼氏さんもっと可愛くて色っぽい甘美なデザート食ってると思いますが？』

ふ｢...何それ？デザート？パフェ？｣

『ダメだ。ギブアップ。』

ト｢いひひひひっ！チーも形無し笑｣


トントンと独特なリズムで階段を降りる音。カンタくんだ。


カ｢うーっす｣

ト｢何お前笑｣


隣に座ったカンタくんは私の顔をじっと見てる


カ｢何考えてんのか今すぐ言いなさい。論破するから。｣

『離婚してみるとかどう？』

カ｢なんの為に？｣

『...アメリカ行きたい』

カ｢嘘だね、アメリカより俺が好きでしょ？他の言い訳は？｣

『んー、世界平和の為に』

カ｢俺らが結婚するくらいで平和じゃなくなるなら平和じゃなくていいよ｣

『じゃあ...富永さんに脅されたから』


サッと顔から色が消えたカンタくん。こ、怖い...


カ｢それが真実なわけね？どういう事？｣

ト｢あ、すぐバラした...｣

カ｢なんの為に離婚しなきゃいけないのか説明してくれる？｣

ト｢反応が見たかっただけです〜｣

カ｢ふぅさんと別れてよ｣

ト｢やだ｣

カ｢それと一緒じゃん｣

ト｢分かった！な？悪かった！｣

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