だらしない妻と神経質な夫

＊ ページ21

カ｢Aに二度と離婚なんて言葉言わさないで｣

ト｢分かった！ごめん！！怖い！｣

『...傷付けた？』

カ｢ちょっと｣

『ん...ごめん...』


Aは俺の首元に顔を埋めて小さくまたごめんねと呟いた。


カ｢怒ってないよ？｣

『だって私が言われたら多分泣いちゃう...』

カ｢嘘だって分かってるもん｣

『でも、ごめん...』

カ｢なーんで言った方がしょげてんの？笑｣

『怒ってくれたらうるせー！って言えるけど許されるとごめんしか言えない...』

カ｢もー分かったから！トミーとふぅさんにお土産買ったでしょ？取ってきて？｣

『はぁい...』


Aが出ていくとキッとトミーを睨み付けた。


ト｢え！？許したんじゃねぇの！？｣

カ｢次Aにあんな事言わせたらまじでキレる｣

ト｢今も充分キレてんじゃん！！｣

カ｢仕返し覚えとけよ？｣

ト｢でもカンタのドッキリ雑魚だし...｣

カ｢誰がドッキリって言った？｣

ト｢え...？｣

カ｢動画回ってたらセーブしなきゃいけないんだから、動画外に決まってんじゃん｣

ト｢...こわ、｣


携帯を取り出して弄ると2人が作戦会議を始めたらしい


ト｢どうしよう...俺殺されるかもしれない...｣

ふ｢大丈夫だよ！カンタさん優しいから！｣

ト｢ふぅはカンタの表しか見てないからだって！｣

ふ｢でもカンタさん思ってたよりサイコパスじゃないよ？｣

ト｢一般人に溶け込んでんだから当たり前だろ！｣


トントントンとAの足音に携帯をしまって、顔を上げると大荷物を抱えた俺のお嫁さん


カ｢そんな多かったっけ！？ごめんごめん！手伝えば良かった！｣

『平気〜全然軽いよ？』

カ｢半分貰うよ｣


そう言って半分以上荷物を奪うとありがとうって天使の笑み。ごめんね？本当はいっぱいあるって知ってたんだよ？


ト｢態度変わりすぎだろ...｣

『これが〜富永さんので、こっちがふぅちゃんで...富永さん？どうしました？』


口を開こうとしたトミーを睨み付けると、俺を見てピタリと止まる。Aが振り向くとカメラを探してるふり。


ト｢...何もない、デス｣

『ならいいですけど』
＿


▽カンタの本性が出た！！怖い！！

▽チーちゃん気付いてー！！

▽トミーが怯えるって相当よ？

▽このコメント欄見てカンタくんはどう思ってんだろう
│
▽チー以外興味無い説

▽カンタくんサイコパス説に沸いてる中失礼しますが、カンチーの信頼性に私は萌えた。

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