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ということで俺は肉を頂く
あとその袋の中身もだ
たった数時間〜1日早く産まれたというだけでそこまで嬉しいのか
いつまでも高笑いをしている
むかつくなぁ
「あっそ、なら俺より早く産まれた"センパイ"
はきっとその人生経験の豊富さで俺より良い考えが浮かぶんじゃないですか？
じゃあ俺もう帰るんで頑張ってくださいさようなら」
丁度食べ終わった猫たちのお皿も片付け
帰る際に近寄ってきたやつらを一撫でしそそくさと帰る
こんな奴に構ってられない
俺には明日の夜勤に備えてぐっすり寝るという仕事がまだ残っているんだから！
「なぁ、ごめんて
そりゃ調子乗りすぎたとは思うけど…
って、聞いてるか？」
「聞いてる聞きたくなくてもな！
てか、いつまで着いてくるきだよ
もう家の前なんだけど…」
先ほど俺が気分を害したことが分かった彼は
どうにか許されようと俺の隣を歩いてきている
そしてさっきも言ったように、もうマンションの前まで来てしまった
「はぁ…もういいから、そろそろ帰りなよ
もう２１時回ってるし」
「え？あ、あ〜〜
あ、そう言えばまだ名前聞いてなかったよな！
俺の名前は有栖川帝統。お前は？」
話逸らされたよな
今
「九A。」
疲れた足を動かし、部屋に続く階段を上っていく
後ろで聞こえる同じ足音に
本当にコイツはいつまで着いてくるのか
まさか家まで来るつもりかと心配になってきた
「イチジクか…美味そうな名字だな
そんなAに一つ頼みがあるんだ、お前にしか頼めない」
妙に真剣な声色で話す有栖川に嫌な予感しか持てない
「さっきも言ったとおり、今月俺は金がない。正直言うと家も無いんだ」
…ん？
家がない、イエがナイ？
嘘やろおま
え、コイツ仕事ねぇの？
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作者名：国宝。 | 作成日時：2018年7月14日 0時
