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帝統side


最後にいつ嗅いだか分からない焼き魚と卵焼きの匂いと
まな板と包丁がぶつかり鳴る音


7が3つ揃った丁度いいところでその匂いを嗅ぎ現実に引き戻される

微睡みから少しずつ目が冴えてきて体を起こすと「そういえば、昨日は運よく知り合った男…Aの家に泊めてもらったんだった」
と思い出した


「美味そうな匂い…」


大きく体を伸ばし欠伸をすれば、身体は引き付けられるようにリビングへと足を動かした



ガチャ




「っふあぁ…あ?ああ、おはよう
ナイスタイミングだな!なに好きか分かんなかったから和食にしちゃったけど」


そう言って皿に料理を盛っていく
机には既に飯や焼き鮭が並べられている






「はよ、これ全部お前が作ったのか?」


用意された皿の前に座るとエプロンを外したAが俺と向き合うように座る


「まあね、漬物はじっちゃんのやつだけど」


「肉じゃがなんか昨日の残りだし」


いただきますと言い、食べ始めるのを見て
俺も続いて手をつけだす

内容は卵焼きに鮭、味噌汁に漬物と飯
それに肉じゃがといった典型的かつ一番ベストの和食だった

恐る恐る肉じゃがから摘まむ


まあ結論を言うと美味かった
すっげぇ美味い

それを素直に言ってみるとAは少し照れくさそうに目線を反らした


幻太郎とは大違いだな
まあそもそもアイツにそんなこと望んじゃいないし、答えてくれる筈もないが

久しぶりの誰かが振る舞う手作り料理、しかも和食
コンビニ弁当やら乱数達に連れてかれる外食が多かったため自棄に身に染みるように感じた

遠慮もせずがっついていると
前から笑い声が聞こえたので目線だけそちらに向ける


「っっつw、そんな慌てなくても…


俺手料理って誰かに食わすの初めてなんだけど

なんだろ、これめっちゃ嬉しいな」




そういうAはやっぱ照れてて、微妙に耳とか顔が赤かった




(あと1ヶ月ぐらい泊まっていいか?)

(お前は俺のヒモかなんかかよ)

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作者名:国宝。 | 作成日時:2018年7月14日 0時

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