下心。 ページ14
『裕也君?』
甲斐玄人さんとメールし、事情を理解してくださった事の返信を頂いた。
一段落した時点で、明日の夕食を考えなきゃなぁ…と、安堵にため息を零せば、首筋に裕也君の息がッ……て、
待って待って待ってッ?(混乱)
そして冒頭のような言葉がどびだした訳だ。
『裕也……君?ど、どうしたの?』
「Aの香りが好きでな?」
一緒のボディーソープのはなずなんだけどなッ
思考していれば、チュッと何かが首筋に当たる。
『裕也君?……今のは「A、その……」』
少しだけ、抱きしめるのが強まった力。
熱っぽい眼差しの裕也君をみて…何かを察せられない程、私は鈍い訳じゃない。
『ん、と…優しく、シテクダサイッ?』
思わず、片言になってしまったが、私達は夫婦なんだよね?
そりゃあそうか、とか。何となく納得して告げれば、彼は済まないと謝った。
『どうして裕也君が謝るの?』
「いや、その……下心が、あるからだ。」
僕にって、大変素直に告げてくれるんですけど…ッそれを聞いちゃうと私も意識しちゃうの分かるかな?
『私達、夫婦……でしょ?』
大丈夫だから、裕也君。
告げた私に、裕也君が君の事は世界一大切に思っていると…これまた小っ恥ずかしい告白をこの人は簡単に告げては軽々と抱き上げられてしまった。
姫抱きて何?
思わず彼の首筋に腕を持ってきてしまった。
「驚かせて済まない、だが。」
あ、裕也君も立派な男性なんだなぁ、と自覚する瞬間。
優しくベッドに降ろしてくれた裕也君、電気を消してそんな雰囲気の中、彼は優しくするからとなんども私に告げた。
記憶が無くなった日から、今まで…夫婦である自覚はあまりなくて、そういう行為もしていない訳で……て、いうのも全て裕也君の配慮があったからだ。
『大丈夫だよ、私は裕也君が好きだから。』
そこは変わらない、愛しているって小っ恥ずかしい言葉も勿論しどろもどろに告げてしまったけれど
気持ちは伝わったと思いたい。
「……Aその、本当に。」
眼鏡を外した裕也君と、ぐっと近い距離。
重なった唇は、優しくて…――
「……優しく出来なかったら済まないッ」
やだもう、ほんと何から何まで可愛いとカッコイイがあるって何?
オマケで翌日私が昼過ぎまでベッドと仲良くしてた話は裕也君には内緒ですよッ
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るるあ(掛け持ち常習犯)(プロフ) - 完結になってますがこれで終わりなんですか?続きがとてもきになるのですが…もしいつか更新されるならそれまでずっと待ってます!この作品の風見さん大好きなんです☺️ (6月25日 12時) (レス) @page44 id: ea72077504 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか? (5月18日 18時) (レス) @page44 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
ブルードーナツ(プロフ) - この作品が好きすぎて何回も見返してます! 次の更新楽しみにお待ちしてます!頑張ってください (2022年7月10日 23時) (レス) @page44 id: e782ba2d12 (このIDを非表示/違反報告)
うぇ - 凄く面白くてすぐに読み終わってしまいました。脳死するまで周回してます。私は風見推しなのでこの作品に出会えてマッッジでよかったです好きです。表示が終わりになっていますが、気が向いたらでいいので更新してほしいなぁとかなんとか…。とにかく待ってます!好き! (2022年5月31日 10時) (レス) id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
ningni(プロフ) - めっちゃ好きです!1日で全部読んで読み返すくらい好きです!楽しみに待ってます! (2021年1月6日 18時) (レス) id: 477bda61c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:喜怒哀楽は見切り発車 | 作成日時:2020年11月30日 16時