【ダンキラ!!!】コーチ科のお人形さん【TOXIC】2nd (ページ15)

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64話ページ15

sideA

｢白銀さんの得意な事って何ですか？｣

取材はＯＫしてないんじゃなかったんですか！

A『得意な事と言われると困りますが…』

シキ｢人々を魅了する事でしょうか。｣

A『私自身は無自覚ですが。』

もう…

何で取材を受けることになったんでしょうか…

sideシキ

紅鶴の人々は美に対する思いがありますので人間観察してて飽きませんねぇ。

｢蛇ノ目さん！｣

おや？

シキ｢どちら様でしょう。｣

｢あぁ！挨拶が遅れました。私、こういうものです。｣

雑誌の編集部と書かれてました。

シキ｢取材の予定は入れておりませんが。｣

｢白銀さんの取材をどうか！｣

プリンセスの？

シキ｢お断りします。｣

｢寮前に張り付いてもう1ヵ月なんです！｣

無駄な時間じゃありませんか？

シキ｢シークレットをバラす真似はしません。｣

プリンセスは紅鶴学園に居る事以外、何も知られていないシークレットです。

｢お願いします！｣

土下座されました。

A『…何してるんですか。』

おぉ…運命の悪戯ですか。

シキ｢無礼は万死に値します。｣

A『恐ろしい事を…』

当たり前です。

sideA

A『好きな物…？』

シキ｢ぬいぐるみとアンティークの小物です。｣

何故貴方が答えるんですか。

A『クマのぬいぐるみとアンティーク調の物とティーセットと猫です。』

訂正しないと。

｢嫌いなものは？｣

A『お説教と退屈と拘束と、』

｢拘束？｣

A『ね？』

シキさんを見つめます。

シキ｢プリンセスが落ち着きないからですよ。｣

A『失礼な。』

貴方だって退屈は嫌いなくせに。

｢好きなタイプは？｣

えぇー…

A『私を大切にしてくれる人…とか？』

シキ｢プリンセスを無下にする人を見た事ありませんが。｣

縁に恵まれているんだと思います。

A『もう、疲れました。』

｢じゃ、アナタにとってTOXICは！？｣

焦り始めました。

A『大切な場所と人。』

真顔で真剣に答えたのにシキさんは笑っているのか震えてます。

A『シキさん、疲れました。』

シキ｢プリンセスの仰せのままに。｣

寮に戻ってきました。

アゲハ｢おかえんなさーい。｣

A『聞いてください！勝手に取材受けさせられたんです！せっかくの散歩が！』

シキ｢捏造を書いたらあの編集社諸共潰します。｣

こわい。

シキ｢プリンセスの貴重なデレを頂きましたから良いでしょう。｣

何のことですか？