月華さんリク『ゲームにはまった夢主ちゃんが、1時間したら休憩を守らずにずっとしてて、芥川さんに暫くゲーム禁止』 ページ20
がしゃーん。ぴこぴこ。
子供の小さな手に抱えられた黒い端末から電子音は聞こえてくる。豆粒のようなキャラクターが動き回る画面を脇から覗いていたエリスは、ふと目の前に黒い影が差した事に気付いて顔を上げた。
影の正体である芥川は子供の前に屈み、端末を素早く取り上げた。
「やー」
残念そうな声を上げる幼子と目を合わせ、「約束を忘れたか」と芥川は首を傾げた。
「視力が下がる故、一時か……時計の長針が盤を一巡したら休憩を摂る。昨日言っただろう」
きょとんと芥川を見上げる子供。芥川は溜息を吐き、端末を懐に仕舞うと立ち上がった。
「約束を守れぬなら、暫くこれは禁止だ」
よほど熱中していたのか、あからさまに悄気返る幼子を横目に見て、芥川は早々に立ち去った。
遊び相手を端末に取られたように感じていたエリスは内心嬉しく思いつつも、幼子を元気づけるように肩を叩いた。
「あの遊び、見てる方は別に楽しくないのよね。次は私と隠れんぼしましょ！」
□□□
ゲーム禁止令から数日後、芥川は何が楽しいのか家の床を転がり回る幼子を足で止め、仰向けになった幼子の腹に端末を置いた。子供が問うような視線を芥川に投げ掛ける。
「罰は終わった。次からは時間を守って遊べ」
腹の上に置かれた端末を手に取った子供は、体を起こすと、芥川に端末を突き出すように差し出した。
「……？ 何だ」
「いらない」
あれ程夢中になっていたというのに、一体どんな風の吹き回しか。不思議に思いつつ芥川が端末を再び受け取ると、子供は「あきた」と言って芥川の脚にしがみついた。
「ぱぱみてるほうが、たのしい」
「厄介な……」
己の挙動を観察して何が愉快なものか。子供は本当に端末への興味を欠片も持っていないらしく、芥川は辟易して、一時期でも子供を端末から引き離してしまった事を少し後悔した。
「お前の趣味は複雑怪奇だな」
「しゅみは、おえかきなどです」
「そうか。僕は骨董の鑑賞と散歩が趣味だ」
リク【芥川兄妹と幼児がお祭りに行く】→←おまけ：銀「頭部に攻撃しすぎたかな……」
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ロト - こめ(元団子)さん» こめさん、ありがとうございます！芥川兄妹と幼児ちゃんがベビーカステラもぐもぐしながら帰るのを想像したらほのぼので悶えました(笑) (2019年8月31日 17時) (
レス) id: 84710b8cd8 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - こめ(元団子)さん» またリクします！「任務を頑張る芥川さんの為に、銀ちゃんに手伝ってもらいながら、夢主ちゃんがご飯を作る」というお話をお願いします！ (2019年8月27日 12時) (レス) id: 59746b99e9 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - こめ(元団子)さん» こめさん、リクありがとうです！知らない人から食べ物を貰うのは良くないって、本当に思いました。農薬入りのお菓子、怖すぎる・・！夢主ちゃんが食べなくて良かった〜！ (2019年8月27日 12時) (レス) id: 59746b99e9 (このIDを非表示/違反報告)
こめ(元団子)(プロフ) - ダークアリスさん» 了解です！ リクありがとうございます〜 (2019年8月27日 12時) (レス) id: a3e8a2be57 (このIDを非表示/違反報告)
こめ(元団子)(プロフ) - 月華さん» リクありがとうです！ 書きましたけど人のじっとりとした悪意の話に…ww (2019年8月27日 12時) (レス) id: a3e8a2be57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こめ | 作成日時：2019年6月23日 22時
