【stpr】こんなダメ人間に恋したとか本気ですか？ 2

ダメ人間84 ページ41

さ「さて、今からお粥を作る訳なんですけども。A」

『ん、なに？』

Aを呼ぶと、Aは赤い顔で尋ね返す

可愛いんだけど違う、今はそこじゃない


今は

さ「そろそろ離れよっか」

こっちが先である

先程からずっと背中に背負われるようにして引っ付いているA

このくっつき具合といい、結構粘りそうだな

俺はそう予想したが、Aはそれに反し、かなり不満げにしながらも素直に離れてくれた


素直、と驚いていると頬を脹らませて呟くA

『私、待てる子だもん』

さ「ごめんごめん、ありがとね」

頭を撫でてお礼を言えば嬉しそうにはにかんでソファーに戻っていく

なんか、小動物見てるみたい

ほっこりしながら料理に取りかかった




『ごちそーさまでした』

手を合わせ、そう言うA

お粥は無事に完食してくれた

薬だって凄く顔をしかめてたけど飲んでくれたし、あとは休むだけ

ほっ、として安堵の息を吐くとAがそのまま寝ようとしていたのが目に入る


さ「あっ、ちょ、A！ここでは寝ない！」

慌てて起こしたら、食器の片付けはあとに回して寝室に連れていく

『さとみくん、手ぇ・・・』

さ「はーい」

くぁ、とあくびをしながら手を差し出したAの手を取る

さ「今日はちゃんと寝るんだよ」

俺がそう言うと小さく頷く

『うん、と言うかこのあと多分死んだように寝る』

さ「死んだよっ・・・げほっ、げほっ」


あまりにも真面目な顔でそんなことを言うからつい吹き出してしまった

Aはそんな俺を横目で睨みながら布団に潜る

『じゃあさとみくんお休み』

さ「ん、お休み」

俺が部屋を出ないことに安心したのか、Aは少し顔をほころばすと目を閉じた

うん、今日も今日とて安定で可愛い






ーーー
気付いたら掛け持ち7個・・・
新しく出来たのがこの二人です

1.念願のヴァンパイアパロ↓
これでも一応ヴァンパイア

2.完結したくせに前言撤回して続編にいったマフィンシリーズ↓
マフィン焼いたら家燃えた 3!

もしお時間がございましたら閲覧のほうお願い致します

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