護衛艦隊進撃す ページ3
「張司令長官!このまま敵基地に強襲攻撃をかけましょう!」
「もちろんそのつもりだ。全艦に告ぐ、まず前方の惑星の赤道に侵攻、テルリッツ基地を真上からミサイルで攻撃しろ。敵軍が沈黙したら一気に攻めよせよ。以上」
こうして瞬く間に攻撃命令が下されたため、アッバス星団軍はまともな防衛作戦を立てることができず、圧倒的に不利な状況での戦いを強いられたのだった。ろくな対空攻撃がなかったため護衛艦隊は難なく大気中に侵入することができたからであろう。そして、駆逐艦の牙は赤道の位置するテルリッツ基地に向いていた。
「空対地ミサイル発射3秒前!2秒前!1秒前!テェーーィ」
砲術長の大声に押し出されるようにミサイルは風を切って基地に向かって行った。必死の対空砲火も虚しく、基地に次々と着弾しその力を削がれて行った。
「敵勢沈黙!これより敵基地に接近し、砲撃を加える。各艦は重イオン砲の発射準備をせよ」
息つく暇なく命令が飛ぶ、駆逐艦らはか弱い基地に新たな牙を剥こうとしていたのである。
「副官、バース星の軍は弱いな。地方軍だとしてもこれは酷い。艦齢100年近いやつばっかりの老人部隊にやられるようでは…本国の軍も大したことあるまい」
「工作員によるとアッバス星団軍は地方軍で最も勇猛果敢だそうです。本星以外、敵ではないでしょう」
絶え間ない対地攻撃で形を変えられて行く基地を眺めながら彼らは早くも祝盃をあげて喜び勇んだ。
4人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
デ・ロイテル(プロフ) - 特命さん» ご清覧ありがとうございます。そうでしたか、失礼しました。見つけ次第すぐに対処致します。本当ですか!?ありがとうございます。推敲には力を入れているのでそう言っていただけると嬉しいです。続編の方もよろしくお願いします。 (2018年10月5日 21時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
特命 - 楽しく読ませて頂いています。どこかに「機器」が「危機」になっている箇所と、助詞の「は」が重複して「はは」になっている箇所があったようです。勘違いでしたらすみません。これほどの長さの文章で2カ所だけってすごいです。続き楽しみにしています。 (2018年10月5日 21時) (レス) id: 3f4c6d750f (このIDを非表示/違反報告)
デ・ロイテル(プロフ) - 次で50話ですね。キリ悪い…… (2018年10月4日 0時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
Olivie(オリヴィエ)(プロフ) - デ・ロイテルさん» これからも頑張って!!おうおう、良かった〜……(チャット化しそうなので返信不要) (2018年9月30日 0時) (レス) id: 26b767d003 (このIDを非表示/違反報告)
デ・ロイテル(プロフ) - Olivie(オリヴィエ)さん» いえいえとんでもない!これからも精進しなくては!嫌うなんてないで。三笠と一緒に居れるねんで?ぜーんぜん怒ってへんよ。 (2018年9月30日 0時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:デ・ロイテル | 作成日時:2018年8月12日 0時