５ 必死の弁明 ページ6
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『ひ、ひぃ…』
予測していなかった幼馴染の行動に肩がびくりと跳ねる。心臓がばくばくと忙しなく音を立てて耳まで熱くなる。
甘ったるい匂いが離れない。
え、何これ…と色気たっぷりのリドルくんにやられていると突如部屋の扉が開かれた。
「リドルくん、歓迎会の準備かんりょーう！もう始めるから呼びに_____
…あ、邪魔してごめんね？」
そこから顔を覗かせたケイト先輩はゆっくりと扉を閉めた。静まり返った部屋に扉を閉めた音だけ響き、数秒後私だけでなくリドルくんまで顔を真っ赤にして弁解し始めた。
「なっ、違っ！これは…！
待たないかケイト！」
『ケイト先輩誤解です！』
扉を開けて廊下を見渡すも其処にはもう誰もいなかった。流石に廊下を走って追いかけると言う行為までしたらリドルくんがただじゃ済まないので後でケイト先輩のご飯にたっぷり塩をかけてやろうと誓って私は諦めることにした。
____
パーツラビュル寮の庭で新入生歓迎会が行われる。この寮は規則は多いのが息苦しいがパーティーはしょっちゅうある。ご飯も美味しいし庭の景観も綺麗だ。そこはなんだかんだこの寮の強みだろう。
「あはは…結局それで首輪はめられちゃったんだ」
『ケイト先輩、ノックくらいしましょうよ！』
料理を楽しみながらケイト先輩に必死に釈明するとなんとかわかってくれたようだった。
さっきは確かに危なかったし、彼にも多少感謝しなければならない部分はあるのだろう。
「ノックしたよ？だって我らが寮長の部屋だよ？ノックせずに入ろうものなら首輪つけられちゃうよ♪」
『…もう。
誤解は解けたからいいですけど』
ミートパイをフォークで一口サイズに切って口に運ぶ。相変わらずトレイくんの料理は美味しい。頬がとろけるというのはこう言う感覚なのか、と味わい幸せな気分に浸っているとケイト先輩はスマホを取り出した。
「まあまあアリスちゃん。気を落とさないで、記念に一枚撮ろー♪」
『アリス"ちゃん"はやめてください！』
「アリスちゃん美形だからマジカメ映えするんだよね〜」
『人の話聞いてますか？』
ちゃん付けで呼ぶと言うのはケイト先輩の癖なのだが私は今は男の姿でも中身は女だ。これでも周りの人にバレないように振る舞っているつもりなので最初呼ばれた時はかなりドキッとした。
仕方な〜〜〜く映り込んで一枚撮るとケイト先輩は後でマジカメに載せなきゃ〜と鼻歌混じりに写真の保存ボタンを押した。
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桜雪(プロフ) - マリア・クイーンさん» コメントありがとうございます。わぁぁそれは嬉しいです！え、むしろ全然うちの子使ってやってください！もし完成したら拝見させていただき気持ちさえあります！これからも頑張りますね！ありがとうございます。 (2020年8月2日 8時) (
レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
マリア・クイーン - 一応確認さして頂きました。これからも頑張って下さい。 (2020年8月2日 5時) (レス) id: 30966058e4 (このIDを非表示/違反報告)
マリア・クイーン - とても素敵でした。これからも何度か読みたいと思います。あと、私のオリキャラちゃんにユニーク魔法とクイーンという名字を真似してつけても良いですか？、小説や、漫画を投稿する訳ではなく、ただ単に自己満で描いたオリキャラちゃんなので、転載などはしないのですが (2020年8月2日 5時) (レス) id: 30966058e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 由瑞さん» うわぁぁありがとうございます！頑張ります！！！ (2020年7月12日 2時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
由瑞 - リドル君可愛よ…凄く面白かったです!更新頑張ってください! (2020年7月12日 0時) (レス) id: 8d4739ba12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪
| 作成日時：2020年5月5日 22時
