13 ようやくの対面 ページ14
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ユウとグリム、エース、デュースはエースがリドルによってつけられた魔封じのユニーク魔法を解いてもらうべくハーツラビュル寮に朝一で来ていた。
その筈が、入り口で出会った上級生であるケイトに薔薇の色塗りを手伝わされ特に容量の悪いデュースとグリムは庭の薔薇を大変なことにしてしまった。
「つーか、薔薇は白いままでもよくね?綺麗じゃん」
薔薇の色を赤くする。一見地味な魔法でも習っていない1年生にとってはかなり難しい。そんな中、他の2人と1匹も感じていた違和感につい異論を唱えたのははエースだった。その発言にケイトは頬をかいて苦笑しながら返答した。
「こればっかりは伝統だからね。【なんでもない日】おめでとうパーティーの日の薔薇は赤!
クロッケーはバットに7色のフラミンゴ、ボールにハリネズミを使うのがお決まり」
そんなこと言われても、可笑しな話だ。と四人(?)が感じた時にケイトの背後から人影が現れた。
『でも、春の庭で行われる花たちのコンサートの薔薇は白。
そうですよね?後輩に仕事を押し付けて遊んでいるケイト先輩』
「おっとアリスちゃん…もう終わったの?さすがだね」
ケイトの隣には人形のように肌が白く透き通った青い瞳の男が手に腰を当てて立っていた。モデルのような頭身、その美しさに四人は目を奪われていた。
その男…アリスは美しい顔をしかめて腕を組み直した。
『…そうやっておだてても無駄ですからね。借りは返したのでもう手伝いませんから』
そうしてアリスはケイトに睨みをきかせる。ケイトはまあまあ、と嗜めるように笑うとアリスが興味を持つような話題に転換した。
「あ、アリスちゃん!この子、あのオンボロ寮に住んでるんだって!ほら、何か話合いそーじゃない?」
『あ、そうなんですね…
君、ユウくんだよね。よろしくね』
「僕の名前を知っているんですか?」
『うん!色々話したい事あったから』
アリスは新入生に笑顔で向き直り挨拶を兼ねて自己紹介をしようとするとそれより先にケイトはアリスの肩を引き寄せた。
ケイトのその行動によりアリスは再び顔を引きつらせた。
「この可愛いお兄さんもオンボロ寮出身だから困った事があると聞くといいよ♪」
『可愛いお兄さん、ではなくて僕の名前はアリス。
アリス・クイーンです』
「アリスちゃんって呼んであげると喜ぶよ☆」
『喜びませんけど!?』
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桜雪(プロフ) - マリア・クイーンさん» コメントありがとうございます。わぁぁそれは嬉しいです!え、むしろ全然うちの子使ってやってください!もし完成したら拝見させていただき気持ちさえあります!これからも頑張りますね!ありがとうございます。 (2020年8月2日 8時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
マリア・クイーン - 一応確認さして頂きました。これからも頑張って下さい。 (2020年8月2日 5時) (レス) id: 30966058e4 (このIDを非表示/違反報告)
マリア・クイーン - とても素敵でした。これからも何度か読みたいと思います。あと、私のオリキャラちゃんにユニーク魔法とクイーンという名字を真似してつけても良いですか?、小説や、漫画を投稿する訳ではなく、ただ単に自己満で描いたオリキャラちゃんなので、転載などはしないのですが (2020年8月2日 5時) (レス) id: 30966058e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 由瑞さん» うわぁぁありがとうございます!頑張ります!!! (2020年7月12日 2時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
由瑞 - リドル君可愛よ…凄く面白かったです!更新頑張ってください! (2020年7月12日 0時) (レス) id: 8d4739ba12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜雪 | 作成日時:2020年5月5日 22時