１２ 大きな借り ページ13
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１限がない日ってなんて楽なんだろう。
朝食を済ませて私は魔法解析学の参考書を片手に先生に質問をしに行く準備をしていた。
質問したら図書室で反復演習。素晴らしい完璧な予定…
___が、ある人によって崩された。
「アリスちゃん助けてよ〜！分身出すの結構疲れるんだよ？」
『薔薇の色塗りはケイト先輩の担当ですよね？
僕は用事があって忙しいんです』
「そう言わずさぁ…アリスちゃんの実力ならちょちょいのちょいでしょ？」
『そうやってすぐ後輩に頼ろうとしないでご自分でやってください！』
お願いっ、と手を合わせてついてくるケイト先輩。私は無視して歩く。そもそも自分がサボってたから終わらないのに…
私の担当である予算案作成と発注の仕事はとうに済ませてしまった。だからこそ時間に余裕を持って過ごしていると言うのに。
「え〜？新入生歓迎会の準備、アリスちゃんが寝てて来ない間リドルくんの機嫌とってあげたのってオレなんだよね〜？」
『うっ…』
だが、そのケイト先輩の発した言葉に私はついつい立ち止まってしまい言葉を詰まらせる。また面倒な借りを作ってしまった。
…が、薔薇の色塗りくらいでチャラにしてくれるならお安い御用だ。
『…ちょっとだけですからね』
【アリス】の姿で無駄な魔法は使いたくないのに。
またクロウリー先生にどやされる。
_____
「さすがアリスちゃん！仕事が早いね〜！」
『ケイト先輩、よそ見していると…ほら、塗り残しあります。首が飛びますよ？』
「あ、本当だ！アリス様様だよ〜」
『僕あっちの方やってくるので此処よろしくお願いします』
「おけおけ〜♪」
薔薇の色塗りは順調に進み、この分なら質問に行く時間は確保できるだろうと鷹を括っていた。
私は一気に横一列に白い薔薇を赤く塗り替えた。
塗り残しがないか確認しているとケイト先輩が担当している場所の方から煙が立っているのが見えた。
私は一目散に走ってその場へ向かう
『ケイト先輩！どうしたんですか…って』
ケイト先輩と一緒にマジカルペンを振り回している人物が目に飛び込む。書類で確認したうちの寮の新入生二人と…
(ユウくんにグリムくん…？)
あの大人しそうな男の子と狸は入学式で見た彼らと一致している。
とりあえず、この庭の惨状についてはケイト先輩を叱るとして折角の機会を無駄にしてはなるまい、と私は近づいていった。
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桜雪(プロフ) - マリア・クイーンさん» コメントありがとうございます。わぁぁそれは嬉しいです！え、むしろ全然うちの子使ってやってください！もし完成したら拝見させていただき気持ちさえあります！これからも頑張りますね！ありがとうございます。 (2020年8月2日 8時) (
レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
マリア・クイーン - 一応確認さして頂きました。これからも頑張って下さい。 (2020年8月2日 5時) (レス) id: 30966058e4 (このIDを非表示/違反報告)
マリア・クイーン - とても素敵でした。これからも何度か読みたいと思います。あと、私のオリキャラちゃんにユニーク魔法とクイーンという名字を真似してつけても良いですか？、小説や、漫画を投稿する訳ではなく、ただ単に自己満で描いたオリキャラちゃんなので、転載などはしないのですが (2020年8月2日 5時) (レス) id: 30966058e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 由瑞さん» うわぁぁありがとうございます！頑張ります！！！ (2020年7月12日 2時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
由瑞 - リドル君可愛よ…凄く面白かったです!更新頑張ってください! (2020年7月12日 0時) (レス) id: 8d4739ba12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪
| 作成日時：2020年5月5日 22時
