けじめ ３ ページ3
『ん、だざ…い、かん』
強引に口付けられ舌を絡められた。
離してください、と続けようとすると太宰幹部の方から離れた。
「へったくそ…」
太宰幹部は私の唇を強引に拭った後自分の唇を拭った。
そして呆れた顔で溜め息を吐いた。
「君、接吻のし方も知らないの？
はぁ…どうして私の部下はこうもそろって出来損ないなのだろうか」
太宰幹部は自嘲気味に笑うともう一度唇をつけた。
『っふ…あ、の…』
「接吻をされたら黙って舌を絡めろ」
私は黙って其れに従った。
段々息が持たなくなり酸素を求めようと自ら唇を離そうと試みるが、何せ太宰幹部の手が後頭部までしっかりと回っており、それはできなかった。
そして酸素不足でくらりと視界が揺れ出した頃に唇を漸く離した。
『はぁ…はぁ…』
余りの体験に腰が抜けてしまい、羞恥で顔が耳まで赤くなってしまったが、先ず足りなくなった酸素を必死に体内に取り込んだ。
「若しかして…接吻もした事ないのかい？」
私は太宰幹部から目を逸らしつつも頷いた。
・
"仕置き"だなんてただのこじつけだ。
目の前で目隠しされているのは長い間気になっていた私の部下だ。
無論、そんな状態である彼女を見ただけで私の太宰は物凄く元気になったのである。
私は仮にもこの年齢ならば健全な男子高校生なのだ。
こう、自宅まで上手い具合に連れていけた事迄は良かった。
私は声だけで相手の腰を砕けると自負している。
そう、その私でさえ困っているのだ。
太宰幹部、などと呼ばれた時には何、とただ冷たく返してしまったがその時の彼女の背徳的な表情に私の加虐心を煽られた。
そして接吻迄も初めてだ、と云う爆弾発言を投下していった。
これはまずい。非常にまずい。
何が、と云うと上手くは云えないがこの一言で私の欲という欲が脳を支配していった。
この綺麗な子を私色に染めたい。めちゃめちゃに抱き尽くして最後には私の身体を覚えさせて私を自ら求めて欲しい。
こんなにも一人の女の子が気になった事なんて今まであっただろうが。
目線をすぐ下ろすと軽い接吻により腰を抜かし、呼吸を整えている彼女がいる。
却説、先程云った様に明日立てなくしてやろうか。
私が彼女を抱き上げると一切抵抗はしなかった。
昨日と同様の寝台に彼女を下ろし、その上に覆い被さった。
彼女は恐怖から怯える様にして目を瞑っていた。
私は舌舐めずりをし、口を弓なりに曲げた。
が、その時仕事用の携帯が鳴った。
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nemucan427(プロフ) - 桜雪さんはじめまして！この作品面白くて大好きです お手数ですがパスワードを教えていただけないでしょうか？ (9月1日 21時) (
レス) id: 8afaa5b029 (このIDを非表示/違反報告)
なずな(プロフ) - 桜雪さんはじめまして！とても面白かったですよろしければパスワードを教えて頂きたいです (2023年3月28日 11時) (レス) id: 77590b4a4c (このIDを非表示/違反報告)
アルルの「 」 - 太宰さんの歪んだ愛し方が本当に大好きです・・・！！ (2023年3月13日 1時) (レス) @page41 id: a35ce8017e (このIDを非表示/違反報告)
嶺亜(プロフ) - 桜雪さんはじめまして!!作品とても面白かったです。よろしければパスワード教えていただきたいです。よろしくお願いします。 (2023年2月5日 18時) (レス) @page10 id: be050932d4 (このIDを非表示/違反報告)
霞奈斗(プロフ) - この作品に出会ったばかりなのですが、とても面白く続きを読みたいです！パスワードを教えて頂くことは可能でしょうか...？( ˊᵕˋ ;) (2023年2月5日 8時) (レス) id: c32082b1c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪
| 作成日時：2018年3月29日 13時
