けじめ １５ ページ16
任務当日、予測しない緊急事態が起こった。
遡る事数時間前の事。
太宰幹部と西野さんは正装に着替え、予定通り出ていった。
そして遠隔指示待ちの私と中原準幹部は船上のパーティ会場より少し離れたポートマフィアの事務所で待機していた所、首領から連絡が入った。
今からパーティー会場に"正装"で向かえ、との事。
本来ならば中原準幹部は太宰幹部からの指示を受けて裏口から突破し、私は敵組織のデータをハッキングする事となっていたのだが敵組織のデータに異能力によってアクセスが不可能との事でパーティ会場にいる異能力者も暗殺しなければいけなくなった。
そして予定では出航後、中原準幹部だけ重力操作で船を追いかける予定だったのだが私もいるとなると体力の消耗が激しい上に目立つ。
因みに船で追いかけても間に合わない。
幸い未だ出航まで時間はあった為、急いでドレスに着替えた。
因みにドレスに対して文句を云っている時間などなかったが、私には似合わない。
そう確信した。
_______
『中原準幹部、お待たせしました』
「おう、行くか…って、手前…」
中原はAの姿を見て目を見開いた。
黒色のタイトドレスによく映えるすらりとした白くて長い足。
ピンヒールを意外にも履きこなし、纏め上げた髪の毛からはうなじがちらりと見えている。
この様な姿に惚れぬ男性などいないだろう。
中原はそう確信した。
普段着と云えば、職場ではずっとスーツで室内ではカーディガンを羽織るだけで、低めのヒールを履いており髪の毛も下の方で結わいている。
Aが歩き出すと同時に中原は一瞬立ち止まった。
(思いっきり開いてんじゃねェか…)
Aが着ていたドレスは背中が大きく開いていた。
それは黒いストール越しにでも分かる程
誰だこんなドレスを用意した奴、と思いながらも中原とAは車に乗った。
中原は終始緊張しっぱなしだった。
(やっぱり似合ってないか…)
Aは余りにも何も云わない中原にこんな事を思ってた。
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nemucan427(プロフ) - 桜雪さんはじめまして！この作品面白くて大好きです お手数ですがパスワードを教えていただけないでしょうか？ (9月1日 21時) (
レス) id: 8afaa5b029 (このIDを非表示/違反報告)
なずな(プロフ) - 桜雪さんはじめまして！とても面白かったですよろしければパスワードを教えて頂きたいです (2023年3月28日 11時) (レス) id: 77590b4a4c (このIDを非表示/違反報告)
アルルの「 」 - 太宰さんの歪んだ愛し方が本当に大好きです・・・！！ (2023年3月13日 1時) (レス) @page41 id: a35ce8017e (このIDを非表示/違反報告)
嶺亜(プロフ) - 桜雪さんはじめまして!!作品とても面白かったです。よろしければパスワード教えていただきたいです。よろしくお願いします。 (2023年2月5日 18時) (レス) @page10 id: be050932d4 (このIDを非表示/違反報告)
霞奈斗(プロフ) - この作品に出会ったばかりなのですが、とても面白く続きを読みたいです！パスワードを教えて頂くことは可能でしょうか...？( ˊᵕˋ ;) (2023年2月5日 8時) (レス) id: c32082b1c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪
| 作成日時：2018年3月29日 13時
