けじめ １３ ページ14
「太宰。解熱剤と水持ってきたぞ」
幹部専用の仮眠室の綺麗な寝台の上に寝かされたAと真横の椅子に座って居る太宰。
空調も程よく加湿器も置いてある為、快適な空間となって居る。
だが呼吸は荒く額に汗をかいており、数時間ずっと熱に魘されている。
太宰は自身が移した病気の為、辛さがわかるのだろう。
現に会議中に倒れたAを此処まで運んだのも太宰で、仕事をサボってすっ飛んできて看病しているのも太宰だからだ。
「はぁ〜、中也。私が休んでた時はこんなに心配してくれなかった癖に…」
「気色悪い事云ってンじゃねェ。其れにちゃんと連絡はしただろうが」
太宰は携帯を取り出し、迷惑メールのフォルダを開く。
其処に表示される"蛞蝓"と云う文字。
「え…？あ、受信拒否にしてたんだった」
「手前なあ…」
太宰の行動に怒るのも面倒な中原は、寝台の横にあるチェストにトレーに乗せた水と薬と林檎を置いて行った。
すると何やら太宰が下を向き、ぷるぷると肩を揺らし始めた。
「ふふ…中也…ふっ」
「あ？俺は仕事をしねェ幹部様とは違うンだよ」
「いや、うさぎ型のりんご…ふふっ」
「五月蝿ェ！」
太宰の頭に拳を入れようとするがさっと避けられ、空回って終わる。
尚笑い続ける太宰に対して中原は若干苛ついたままだった。
だが此処で喧嘩するとAを起こしてしまうかもしれない、と考えた中原は深く帽子を被り、こらえる。
中原は病気の櫻田襲うンじゃねェぞ、と一言残し仮眠室を出た。
太宰は中原が出て行った所をしっかり見届けると、先程中原が持ってきた錠剤を口に含んだ。
(襲いはしないよ…此れは看病だ)
・
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/skohambota5/
宣伝…と言うか、私の大好きな作品です。
ギャグ小説なのですが、主人公のキャラから他キャラの崩壊具合が最高に面白いです。
大好きです。作者の冬音様の弟子にして頂きたい位です。
何時も元気もらってる小説です。よかったら読んでみてください。
というか、読まなきゃ損ですよ！！！
以上、宣伝でした。
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nemucan427(プロフ) - 桜雪さんはじめまして！この作品面白くて大好きです お手数ですがパスワードを教えていただけないでしょうか？ (9月1日 21時) (
レス) id: 8afaa5b029 (このIDを非表示/違反報告)
なずな(プロフ) - 桜雪さんはじめまして！とても面白かったですよろしければパスワードを教えて頂きたいです (2023年3月28日 11時) (レス) id: 77590b4a4c (このIDを非表示/違反報告)
アルルの「 」 - 太宰さんの歪んだ愛し方が本当に大好きです・・・！！ (2023年3月13日 1時) (レス) @page41 id: a35ce8017e (このIDを非表示/違反報告)
嶺亜(プロフ) - 桜雪さんはじめまして!!作品とても面白かったです。よろしければパスワード教えていただきたいです。よろしくお願いします。 (2023年2月5日 18時) (レス) @page10 id: be050932d4 (このIDを非表示/違反報告)
霞奈斗(プロフ) - この作品に出会ったばかりなのですが、とても面白く続きを読みたいです！パスワードを教えて頂くことは可能でしょうか...？( ˊᵕˋ ;) (2023年2月5日 8時) (レス) id: c32082b1c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪
| 作成日時：2018年3月29日 13時
