けじめ １１ ページ12
西野と呼ばれた人が会議室に入る。
『…！』
西野さんはぱっと周りに花が咲いたかの様な凄まじいオーラを待ち合わせ、とても美しく、綺麗だった。
さらさらの黒髪、長い睫毛、人形の様に白い肌に赤い唇。鼻筋の整った鼻。
誰がみても羨む様な綺麗な顔立ちをして居た。
「西野月夜です。本日から太宰幹部の補佐をすることになりました。よろしくお願いします」
絹の様な髪の毛をさらりと揺らし、目を伏せた際にまつ毛の影が落ちる。
中原準幹部はおう、よろしくな、と挨拶したので私も宜しくお願いします、と頭を下げる。
太宰幹部は西野さんの肩を抱き寄せ、にっこりと微笑んだ。
「と云う事で、今回の任務は主にこの４人が動くことになった」
その動作に心が少し痛んだが風邪のせいだろう、と気づかぬふりをした。
凛とした瞳で前を向く横顔も綺麗で彼女からは通る道は良い香りがした。
此の人の隣に立って仕事をすることが、中原準幹部の補佐と名乗ることが途端に恥ずかしくなった。
________
今回の任務はポートマフィアの武器を横流しし、情報室から異能者リストと船を奪って逃走した海外の組織のトップを暗殺すること。
その組織は"Beone"と呼ばれる、イタリアの組織だ。
今回、その組織主催のパーティーに潜入する。
一通り説明を終えると中原準幹部は書類から顔を上げた。
「んで、そんな任務何で俺達が任されたんだよ」
確かに、外に情報が拡散されたら危険なことこの上ない。だが、パーティーに出るのは他の構成員でも十分だろう。ポートマフィアは態々双黒のお二人を配置する程人手不足ではないだろう。
太宰幹部は顎に手を添える。
このパーティは男女ペアで参加するもので、予定では太宰幹部が私をエスコートし、私が敵の護衛を誘い出している間に太宰幹部が遠隔指示を出して中原準幹部がトップを殺す、と云った手順だ。
「よし、気が変わった」
太宰幹部は人差し指を立てて云った。
「西野君にハニートラップを仕掛けてもらおう」
「は？こんな直前に変更か？」
「Aはまず保管庫のパソコンにハッキングしてデータを抹消。その間に私と西野君が連携を取って中也がトップを殺す。…先刻西野君に調べてもらったのだよ。矢張り彼等は情報をコピーして別の場所に隠している」
それなら西野がやるべきだ、と中原準幹部は口を挟む。
すると太宰幹部はさも当然かの様に云ったのだ。
「だって、西野君の方が綺麗だし優秀だもの」
と。
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nemucan427(プロフ) - 桜雪さんはじめまして！この作品面白くて大好きです お手数ですがパスワードを教えていただけないでしょうか？ (9月1日 21時) (
レス) id: 8afaa5b029 (このIDを非表示/違反報告)
なずな(プロフ) - 桜雪さんはじめまして！とても面白かったですよろしければパスワードを教えて頂きたいです (2023年3月28日 11時) (レス) id: 77590b4a4c (このIDを非表示/違反報告)
アルルの「 」 - 太宰さんの歪んだ愛し方が本当に大好きです・・・！！ (2023年3月13日 1時) (レス) @page41 id: a35ce8017e (このIDを非表示/違反報告)
嶺亜(プロフ) - 桜雪さんはじめまして!!作品とても面白かったです。よろしければパスワード教えていただきたいです。よろしくお願いします。 (2023年2月5日 18時) (レス) @page10 id: be050932d4 (このIDを非表示/違反報告)
霞奈斗(プロフ) - この作品に出会ったばかりなのですが、とても面白く続きを読みたいです！パスワードを教えて頂くことは可能でしょうか...？( ˊᵕˋ ;) (2023年2月5日 8時) (レス) id: c32082b1c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪
| 作成日時：2018年3月29日 13時
