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一度きり ページ7

「あの、いつの間に、呼び方が・・?」

「先ほどまでは普段と変わらなかったはずだが・・・」


総司が私を呼び捨てにした事に過剰に反応している二人に対し、総司は大した事でもないという体(てい)で千鶴に返答した。


「べつに、恋仲なんだからいいじゃない」

「そ、そうですけど・・なんだか、羨ましいなって」

「―――千鶴ちゃん、もしかして呼び捨てにして欲しいの?」


総司が変な物を見たかのように千鶴を見ると、千鶴は首と両手を振って必死そうに否定した。
芸子姿になって見た目の印象はがらりと変わっているが、中身はやはりいつもの千鶴なようだ。


「違います!―――いえ、違わないんですけど・・」

「総司じゃなくて別の人にってこと?」

「はい・・」

「へえ。もしかして、一君とか?」


総司の言葉に白粉(おしろい)を塗っていてもわかるくらいに顔を赤らめた千鶴は、否定も肯定もしなかったが、きっとそうなのだろう。

―――なんだ、一にも春が来そうじゃないか。

総司もそう思ったようで、私たちは顔を見合わせて微笑み合うと当人の方を見てみた。
・・・だが当人である一は土方さんたちの方を見ていて明らかに聞いていない。


「一君も鋭いんだか鈍いんだか・・・」

「自分の事に関してはものすごく鈍いのかもね・・」

「そんな!斎藤さんは鈍くなんかないですよ!」

「む。・・雪村、俺に何か用か?」


さすがに声を上げれば気がついた様で、一は声を上げた千鶴の方を向いた。

先ほどの話しのせいもあってか千鶴はわかりやすく顔を赤くしながら「ななな何でもありませんから!」という千鶴の姿はかわいらしくて、私も総司も結構笑わせてもらった。




それからすこし経って始まった左之の腹踊りを堪能して、私たちの宴会は幕を閉じた。

思えば、これが皆で行った最初で最後の宴会だったのだ―――。

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まんさ(プロフ) - Mさん» お久しぶりです!続編書いてきました!・・・そんな、上手だなんて――ありがとうございます!(´∇`)続編でもまたよろしくお願いしますね! (2015年8月4日 22時) (レス) id: 647a4018e9 (このIDを非表示/違反報告)
M - まんささん» 本当ですか!?+。:.゚ヽ(*´ω`)ノ゚.:。+゚。え、まんささん上手に書けているじゃないですか?そんなに気にしなくても大丈夫ですよ!!それにしても、沖田さんが風邪…ねぇ?笑笑(*^^*)看病したい← (2015年7月28日 0時) (レス) id: 7f80429ab2 (このIDを非表示/違反報告)
まんさ(プロフ) - Mさん» 伊東さん斬るまで後数日・・ハアハア((( そろそろこの小説も次の章へと行きます!なんかグダグダしてきてますし、次の章からはシャキッとしたのが書けたらいいな・・・ (2015年7月27日 8時) (レス) id: 647a4018e9 (このIDを非表示/違反報告)
M - まんささん» 今すぐにでも!!笑笑(*^^*) (2015年7月24日 14時) (レス) id: 7f80429ab2 (このIDを非表示/違反報告)
まんさ(プロフ) - Mさん» ここからはわりと飛ばし飛ばしにやっていくつもりですが、何はともあれ熱いシーンが無い…(´・ω・`)伊東さん早く斬りましょう! (2015年7月24日 0時) (レス) id: 647a4018e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まんさ | 作成日時:2015年4月27日 19時

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