42話 ページ42
戻った私に対して
林藤さんと迅さんはなにも言わなかった。
ただ、林藤さんが
「行くぞー」と車を動かしただけ。
「……迅さん」
車は、今度こそ本来行く場所に走り出した。
「ん？」
私は服の袖を握りしめる。
ゆっくり息を吸って、吐く。
手が、震える。
「寂しかったんです」
「……うん」
車内は相変わらず静かだ。
私も俯いていた。
「殻にこもって諦めるのが……っ楽、だった」
「うん」
人を疑うようになった
いつもいつも
最悪の事態を想像して
____独りよがりで
「……傷つくのは痛いから、逃げて、ました」
「……そっか」
声が涙で揺れていく。
しゃくりと嗚咽で聞きにくい私の話を、
二人はちゃんと聞いてくれていた。
よくできました、とばかりに迅さんが私の頭を撫でる。
「たり、ないのは……っ」
「うん、うん」
強さじゃない。
やり直すために、必要なこと。
繰り返さないために、足りないもの。
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バターサンド - いつでも更新、待ってます！ (2022年8月27日 9時) (
レス) @page43 id: 2e7d8d77ae (このIDを非表示/違反報告)
バターサンド - 更新やめちゃうんですかね…… (2022年1月7日 10時) (レス) @page43 id: 6f8a91581c (このIDを非表示/違反報告)
ホタル - ただいま更新されているものまで読み終わりました！何故か僕も泣きたくなりました。とても良い作品です、頑張って下さい！ (2021年11月4日 22時) (レス) id: 675fe13a03 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - 読ませて頂きました。なんだか込み上げてくるものが...。更新頑張ってください！応援してます！！ (2021年1月23日 21時) (レス) id: ba5c7b2e62 (このIDを非表示/違反報告)
ダーク(プロフ) - MIELさん» ただいまです( ；∀；)！更新がんばります！ (2017年12月12日 18時) (レス) id: f48000c1c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダーク | 作成日時：2015年12月12日 23時
