ボス討伐!? ページ4
億泰は、脈はあるが眠ったままだ。
ーー倒れたのか…?
仗助が億泰を必死に揺さぶるが、億泰は目を開けない。
『クソっ!でも…息はある。
億泰はまだ生きてるんだよなァ…!』
仗助が立ち上がる。
『じゃあこれでピッタリ、あんたと勝負するってことになるな…!』
仗助が暗くてよく見えないボスに向かって言った。
そして私はというと…
その光景をただ見ることしか出来なかった。
黒ずくめの男たちに囲まれ、銃を頭に向けられている状態で何をすればいいと言うのだろうか。
きっとこの仗助が殺されたら、私もこの銃に撃たれて死ぬんだ。
始めからそうだったのかな…
使い捨ての私だったのか…
頭がぼっーとする。
すると目の前がチカチカした。
そんなにおかしくなってきたのかと思ったが、よく見るとそのチカチカはちゃんとした光だった。
誰かが光を送っている。
ついたり、消えたり…
これは…モールス信号だ!
でも、誰が?
伶奈…ああ、そうだ伶奈だ…!
モールス信号をよく見る。
y/o/k/e/t/e、y/o/k/e/t/e…
避けて…?
何から?
キョロキョロと辺りを見回す。
どこにも、避ける物なんてないはず…
顔を動かすと黒ずくめの男により一層、銃に力を込められる。
顔を動かすな、という意味なのだろう。
モールス信号が、"私から"と言っている。
私から…?
それは伶奈から避けろってこと…?
ーーズサッッ!
次の瞬間、道路から青い光線のようなものが出る。
ーー伶奈のスタンドは、電子器具のエネルギーが元となる…
ボスが青い光線に当たってしまい、火傷を負った。
「うわぁぁぁッッ!」
ボスが悲鳴を上げる。
ーーえ?
ボスに、攻撃した?
ってことは、それは"裏切り"ってことになる。
伶奈はボスに反発する、と言っているのだ。
でも、私は立ち上がりも出来ない。
…けど、できる限りやってみる価値はある。
紀「…チェック・メイト…」
誰かに聞かれないように小声で言う。
道路を触れた。
そこを中心に半径5mがドロドロと溶ける。
黒ずくめの男たちは、道路の中て溺れ、銃を撃つ暇も無い。
ーーーよし!
力を振り絞って立ち上がる。
ズキズキと傷口が痛んだ。
今の目標は、ボスを倒すこと…!
まだ、力の限界は来てない!
最後の最後まで、戦ってやる…!
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-ポン酢→(プロフ) - あんころもちさん» ありがとうございます!とっても励みになりますー!!これからもよろしくお願いします〜!! (2018年5月8日 18時) (レス) id: 21daf65d6d (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち - 続編おめでとうございます!これからも更新頑張ってください! (2018年5月7日 7時) (レス) id: beb861d356 (このIDを非表示/違反報告)
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