水を！ ページ20
紀乃は自らのスタンドで火を必死に消している。
涙目で助けを求めている…
そして俺は完全にパニックになってしまった。
だめだ、冷静になれ…！
考えろ…！！
そう、水だ…水！
水といえば…風呂だ！
「ごめん！痛ェかもしんねぇ！」
ブチッと紀乃の髪の毛を一本抜く。
ちょっと熱かったけど、今はそれどころじゃない。
もっと他の方法があったんだろうけど、それしか思いつかなかった。
ごめん、紀乃！
そして風呂場へ駆け込む。
髪の毛を直す。
紀乃を引き寄せる。
で、シャワーをかける。
足の火は止まり、服などが燃えることはなかった。
にしても足は火傷を負っている。
「ドラァァッ！！」
火傷を治す。
「大丈夫かッ！？」
紀乃を風呂に横たわらせ、背中を支える。
『人体自然発火現象…！』
「え？」
紀乃がハッと何か気づいたように言う。
『仗助！シャワーを早く浴びて！！』
頭がついていけない。
ーーそして、気づいた時にはもう遅かった。
俺のズボンが燃えている…
足がカァァッと熱くなっていった。
「うわっっ！！あっちぃぃぃ！！」
急いで蛇口をひねり、シャワーで水をかける。
そのうちにも火は上の方へ迫ってくる。
「な、なんで…！火が消えねぇッーー！」
必死に紀乃も水をかける。
『チェック・メイト！』
紀乃は俺の皮膚の表面を溶かす。
ドロドロの皮膚が炎を囲み、体内で火が消える。
そして数分後にようやく火が消えた。
『ハァ、ハァ、ハァ…』
紀乃が額の汗を拭う。
「さんきゅー、紀乃…マジでどうなることかと思ったぜ…！」
『ううん、私ももし仗助が来なかったら、焼け死んでた…』
紀乃の髪の毛から水が滴り落ちる。
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-ポン酢→(プロフ) - あんころもちさん» ありがとうございます！とっても励みになりますー！！これからもよろしくお願いします〜！！ (2018年5月8日 18時) (
レス) id: 21daf65d6d (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち - 続編おめでとうございます！これからも更新頑張ってください！ (2018年5月7日 7時) (レス) id: beb861d356 (このIDを非表示/違反報告)
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