48 drops ページ3
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A「これ、すごく嬉しいよ。本当に。…でも最近 ずっと考えてて
今日竜生くんと一日過ごして、やっぱり分かったから、っ」
分かったって、何が
いい内容なら、Aちゃんが泣く必要なんかないでしょ
そんなに大粒の涙ばっかり流して、
数時間前に見せてくれた笑顔は ここに来るまでの間のどこに置いてきたの、。
いつもあんなにどうでもいい話ばかり出てくるくせに、
俺ってばこういう時に限って上手く言葉が紡げない
A「今日で、っ、こういうの終わりにしたい、」
「…それって、どういう、」
A「もうわたしと、会わないで欲しい…っ、」
頭を、鈍器で殴られたみたいな感覚がした
何も考えたくなくなった
なんで、？って、そればかりが頭の中をぐるぐる巡ってく
「俺がちゃんと分かるように説明してほしい
…絶対に突き放したりとか、しないから。」
なんとか平静さを保ってそう諭せば、Aちゃんはゆっくりだけど話し始めてくれた。
A「竜生くんが、 ��大切��になるのがっ…、怖い、」
「、っえ？」
A「私の大切な人たちはみんな、晴れてる日に消えていくの、」
「消えていく、って、…」
A「っ、だから、！
お願いだから、もう私と一緒にいないで…っ、」
なんだよそれ、
それじゃまるで、Aちゃんが俺のこと…、。
この先を考えようとして、必死に踏みとどまった。
ハッキリと知ってしまえば俺はきっと…Aちゃんの気持ちを優先できなくなる
「でも消えるって言ったって、Aちゃんが悪いわけじゃないでしょ、？
全部偶然かもしれないし…俺は大丈夫だよ、」
A「なんでそんなこと言えるの？！」
ただ、そんなことないって言ってあげたかった。
安心させてあげたかったのに。
俺が並べた言葉は完全に火種となって
Aちゃんの中にある辛い記憶の鍵を、容易に壊してしまった
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作者名：スイ. | 作成日時：2023年3月31日 20時
