15 drops ページ16
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｢はあ、｣
檜山 ｢なんだよ溜息ばっかついて、気分下がるな｣
｢だってさー…｣
俺、Aちゃんに避けられてんのかなあ
もしかして嫌われてる？
そう思ってしまうくらいには、数日前しずくに会ったあの日から
Aちゃんには廊下で会ってもぎこちない顔で、横を通り過ぎられるばかり。
｢あーもうどうしよ｣
檜山 ｢そんな気にすることないんじゃない？大丈夫だって｣
｢いやだってAちゃんに嫌われたくはないもん、、俺。｣
檜山 ｢女子かお前｣
そんなこと言われたって、分かんないからどうしようも無い。
まだ3回くらいしか話してないのに、なんで、、？
｢ねえAちゃんって大人しい子？俺やっぱりぐいぐいいきすぎ？引かれてる？｣
檜山 ｢んーまあ大人しい方ではあると思うけど…
別に嫌ってるわけでも引いてるわけでもない気がする｣
｢え？なんで？｣
檜山 ｢なんでって…お前嫌われてる方が良いわけ？｣
｢いやそんなわけないでしょ、檜山くんも１回見てみ？！俺の避けられ方｣
檜山 ｢この前一緒にいた時に見たよ、俺となり居たじゃん。｣
｢あれ？そうだっけ？｣
久しぶりに晴れた空は、雲ひとつなくて
講義室の窓から見えるその景色はとっても綺麗なのに。
浮かない心のせいで、澄んだ青すら淀んだ灰色のように見えてきてしまう始末。
口から出るのは溜息ばかりだし、目を開けててもAちゃんの顔が浮かんできて仕方ないから
今日は寝ちゃえ、なんて
自分の腕の上に頭を乗せた。
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作者名：スイ. | 作成日時：2021年10月1日 20時
