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Aside



「あんたなんか、産まなきゃ良かった」



その一言が頭の中を駆け巡る。

何度も何度も、重なるようにして。

だんだん大きくなってもっと迫ってくる。



『っ、はぁ、、、、はぁ......やだっっ、、』



原因はきっと私にある。そう思って今日まで過ごしてきた。


何か出来ることは無かったのか。
一言でも言葉をかけていれば何か変わったんじゃないか。


考えれば考えるほど辛くて。苦しくて。


いつの間にか息の仕方さえ分からなくなっていた。




雨の音は強くなるばかりで時々雷も聞こえる。



淳太くんを起こさずに何とかしないと。



そうだ、水。

水を飲めば少しは落ち着くかもしれないし何より淳太くんを起こさずに済む。



そう思ってベッドから出てリビングに向かう。



だけど、怖さで震える全身が思うように動く訳がなく棒のように固まっていてしゃがむことしか出来なかった。



その間もどんどんと大きくなるお母さんの声、雨の音、自分の荒い呼吸。



涙も止まるわけがなく、独りぼっちの真っ暗な世界にいる気分でただ時間が進むのを待つしか無かった。




こわい、こわい、、、たすけて






「A、大丈夫やで。淳太くん傍におるからな。」


「ゆっくり呼吸しような。」



一番聞きたかった暖かい声と同時に体が引き寄せられて大好きな匂いに包まれた。






淳太くんを起こしてしまった。

私が弱いからまた人の手を借りてしまった。

迷惑かけちゃった。



助けてくれる嬉しさと安心より夜中に起こして迷惑かけた申し訳なさの方が大きくてもっと溢れる涙に早くなる呼吸。


淳太くんの負担を減らさないとと焦るほど息の仕方が分からなくなって負のループだった。



「なんも余計なこと考えんでいいから。今は息整えることだけ考えよ?」


私の気持ちなんて全部お見通しみたいだった。

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あおりんご(プロフ) - ゆぴさん» ゆぴさん!!いつもコメントありがとうございます♡ご期待に応えられるよう頑張ります!"٩(ー̀ꇴー́) (7月25日 8時) (レス) id: 567e367e2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - 新作!!こちらも楽しみにしてます♡!! (7月24日 22時) (レス) @page1 id: a2dc47a3e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおりんご | 作成日時:2023年7月24日 0時

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