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橙side
Aを背中に乗せて車まで向かってくる途中、だんだん会話が出来なくなってきた。
おぶっているから顔色も表情も伺えなくて抱っこすればよかったと後悔。
背中からは荒いけど弱い息遣いしか聞こえなかった。
やっとの思いで車のシートに寝かせれば思っていたより何倍も悪い顔色に冷や汗びっしょりでおでこに濡れた前髪が張り付いていた。
そしてそのまま勢いよく吐いた。
よく見れば目や喉をはじめとするAの体全体が赤く腫れ上がっていた。
「A、！聞こえる？」
このときにはもう返事が返ってくるどころか俺の声も届いてなさそうで、呼吸も止まってるんじゃないかと疑うほど弱かった。
『…はっ、、、、ひゅ、っ、、』
初めて見るAの姿にどうすればいいか分からなくなった俺はスタッフさんに救急車を呼んでもらうことにした。
「っ、すいません！この子蜂アレルギーなんです！救急車呼んでくださいっ、！！」
Aの皮膚は真っ赤に腫れ上がっているのに顔色は青白くてどうにかなってしまいそうな恐怖が襲う。
「桐山さん、！！ここには救急車が来るまでに時間がかかるみたいなので今から降りて拓けた場所で合流することになります！」
「っ、分かりました、！」
時間の流れが遅い。
どんどん弱くなるAの呼吸。
血色が無くなった顔。
俺の声が聞こえている素振りも全くなくて。
黙ったら自分が恐怖でどうにかなりそうで必死に声をかけ続けた。
「桐山さん！つきました！！」
マネージャーの声と同時にドアが開いて救急隊の人が入ってくる。
気づいたら救急車の中にいてAはたくさんの管と機械に囲まれていた。
救急隊の人に引き渡したとき既に心停止寸前だったらしい。
おんぶして車に運ぶときに救急車を呼んでいればとまた後悔した。
救急車の中で付けられた機械や薬のおかげなのか病院につくまで悪化することはなかった。
そして特に問題もなく数日の入院で回復したA。
ケロッとした顔で楽屋に入ってきたもんやから｢もっと自分を大切にせぇ！！｣って淳太くんに怒られとった。笑
お医者さんにも怒られたらしく反省したAはこれからについてと、もしもの時の対処法など俺らに出来ることを教えてくれた。
俺らの大事なお姫様は何があっても俺らで守ったると改めて誓った。
fin.
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あおりんご(プロフ) - ゆぴさん» ゆぴさん！！いつもコメントありがとうございます♡ご期待に応えられるよう頑張ります！"٩(ｰ̀ꇴｰ́) (7月25日 8時) (
レス) id: 567e367e2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - 新作!!こちらも楽しみにしてます♡!! (7月24日 22時) (レス) @page1 id: a2dc47a3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおりんご | 作成日時：2023年7月24日 0時
