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Aside
その瞬間は本当にあっという間だった。
耳の近くでブーンという羽音がしてヤバいと思った時には左手にチクッとした痛みと違和感。
『っ、すいません、蜂に刺されちゃいました……』
「え、大丈夫ですか？一旦カメラ止めますね」
『ほんますいません、』
1回目のときはどうしたっけとか、お医者さんにどう言われたっけと考えていると突然フッと血の気が引いた。
思わずしゃがみこんでプチパニックになっていると上から聞こえてきたのは今聞こえるはずのない声。
ついに幻聴まで聞こえ出したのかと顔をあげればいつもの何倍も下がった眉毛が特徴的な顔があった。
蜂に刺された人を見るのも対応するのも初めてなはずなのに彼の出す指示は私よりも冷静で的確だった。
彼の背中に乗って車まで向かう。
じわじわと流れてくる冷や汗と襲ってくる不快感。
『ふっ、はぁぁ、』
「A？大丈夫？聞こえてる？」
『っん、、、しんどい、』
「しんどいな、もう車見えてるから大丈夫やで」
もう目を開けていることも出来なくてただ早くつくことだけを願う。
「A？ついたで。下ろすからちょっと揺れるで？」
フワッとした感覚の直後に背中にあたる硬いシート。
やっと車だとほっとした途端我慢していた吐き気が一気に襲ってきた。
『……っ、、』
「俺、目の前で袋持ってるから吐いてええよ。……大丈夫、大丈夫。上手やで」
ずっとフワフワしていて気持ち悪いのにだんだん息もしにくくなってきた。
「A、？……！」
唯一、現実にいると証明してくれる照史くんの声も聞こえにくくなってきて。
一旦眠たくなった。
しばらくして体をベタベタ触られている感覚で目を覚ます。
まぁ、目は開かないし声も聞こえないけど。
これはほんとにダメなやつなんだなと理解すれば急に息苦しさも気持ち悪さも無くなった。
え、私しんだ？
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あおりんご(プロフ) - ゆぴさん» ゆぴさん！！いつもコメントありがとうございます♡ご期待に応えられるよう頑張ります！"٩(ｰ̀ꇴｰ́) (7月25日 8時) (
レス) id: 567e367e2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - 新作!!こちらも楽しみにしてます♡!! (7月24日 22時) (レス) @page1 id: a2dc47a3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおりんご | 作成日時：2023年7月24日 0時
