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Aside
起きているのか寝ているのか自分でも分からない。
今日は何月何日なのか。
起きる度に考える。
考えても答えは出てこなくて。
身動きが取れない体でぼーっと天井を眺める。
消えたら自分はどうなってしまうのだろう。
お兄ちゃんは悲しんでくれるかな？
時間とお金がかかる何も出来ないやつが居なくなって喜ぶかな？
本当は私に早く消えて欲しいと思ってるんじゃないか。
考えれば考えるほどネガティブになって1人で涙を流す。
起きているときは必ず泣いていた。
消えたい消えたい消えたい
負の感情がぐるぐる脳を占領していく。
お兄ちゃんも起きているときに会えなくなった。
でも声はなぜか毎日聞こえる。
遠くの方ではっきりとは聞こえないけどモヤがかかっていても分かる。
お兄ちゃんの声。安心する大好きな声。
そしてお兄ちゃんに会えた。
久しぶりに見たお兄ちゃんは最後に会ったときよりも痩せていた。
1番気にしていた髪の毛も色は完全に落ちて傷んでいる。
ちゃんとした生活を送れてないことが分かった。
私のせいかな
お兄ちゃんはおもしろい話をしてくれた。
笑えてないけど。
私も笑えてるか分からないけど。
それでも久しぶりに出来た会話は私を少し元気にさせた。
でもあのどす黒い感情が消えることはなくて。
しんどい体
苦しい機械
痛い点滴
壊れていくお兄ちゃん
全てのことから解放される選択は一つしかなかった。
おわりにしたい
少しだけ残っていた笑顔がお兄ちゃんから完全に消えた。
「、、、え、？」
『……つかれたの、ぜんぶ』
『っ、まわりに、、ついてるやつぜんぶ、、、とって、ほしいの、、』
「A…」
今私が息しているのは紛れもなく、これらのおかげ
今度は本気で嫌われちゃうかもしれない。
怒られる覚悟はしていた。
でもお兄ちゃんは違うかった。
「っ、そっか、、、頑張ったな」
『え、？』
お兄ちゃんは泣きながら笑顔だった。
「Aはほんまに頑張ったよ。ちっちゃい時からずっと痛い注射も薬も長い長い入院も全部耐えたな。文句1つ言わんとめっちゃ強かった。」
なんでさっきまでお兄ちゃんは私が消えたら嬉しがるとか馬鹿な考えを持っていたんだろう。
「今まで頑張ってきた分、疲れちゃったんよな。お兄ちゃんこんな時にAの意見振り払わへん。Aの気持ちが聞けて嬉しいで。ありがとう、A」
最悪な考えを持っていた自分が憎くて、全力で全てを受け止めてくれるお兄ちゃんが嬉しくて。
涙が止まらなかった。
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あおりんご(プロフ) - ゆぴさん» ゆぴさん！！いつもコメントありがとうございます♡ご期待に応えられるよう頑張ります！"٩(ｰ̀ꇴｰ́) (7月25日 8時) (
レス) id: 567e367e2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - 新作!!こちらも楽しみにしてます♡!! (7月24日 22時) (レス) @page1 id: a2dc47a3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおりんご | 作成日時：2023年7月24日 0時
