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Aside
お兄ちゃんが私に気を遣い始めたのはこの病気になってからずっとだった。
両親は事故で他界。
私を育ててくれたのは紛れもなくお兄ちゃん。
最近、お兄ちゃんは病室に入る前、必ず深呼吸をして本気とは思えない笑顔を私に向ける。
｢俺、ポーカーフェイス得意やねん｣って自信満々に言ってきたお兄ちゃんはどこに行ったんだろう。
お兄ちゃんが上手く笑えない原因は｢私｣ってことくらい知っている。
明らかに落ちた体力。
効かなくなった薬。
起きることさえしんどく感じる。
もう長くないことなんて分かりきったこと。
毎日忙しいのに短い時間だとしても来てくれるお兄ちゃんに少しでもいい顔見せたくて頑張るけど
体は正直で起き上がることさえもしんどくなった。
『...ベット...』
「倒す？」
『ごめん、』
「謝らんでええよ」
悲しそうに頭を撫でてベットを操作する姿を見ると勝手に涙が出てくる。
これも病気のせいらしい。
「どした、？やっぱしんどいか？先生呼ぶ？」
先生呼んだところで何も変わらないのに。
お兄ちゃんだってわかってるのに。
『んーん、ちがう』
なんで泣いてるかも分からないから謝ることしか出来なかった。
『ごめんね』
お兄ちゃんは何も言わずに頭を撫でてくれた。
笑かすことの出来ない私は妹失格。
悲しむ顔を見るだけならいっそ、
『きえたい、』
お兄ちゃんが帰ったあと、無意識に出た言葉は真っ白な部屋に吸い込まれていった。
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あおりんご(プロフ) - ゆぴさん» ゆぴさん！！いつもコメントありがとうございます♡ご期待に応えられるよう頑張ります！"٩(ｰ̀ꇴｰ́) (7月25日 8時) (
レス) id: 567e367e2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - 新作!!こちらも楽しみにしてます♡!! (7月24日 22時) (レス) @page1 id: a2dc47a3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおりんご | 作成日時：2023年7月24日 0時
