いただきものはウサギさん

33.忘れてない？ ページ33

YG「ほら、貸して。つけてやるから」





中々手を出さない私の腕をそっと手に取り、私の薬指にも同じ指輪をはめた。





YG「ん。良いじゃん？





　 お前さ、約束してくれる？」




『やだ』






YG「 まだ何も聞いてないだろ。





　良く聞けよ？
　お前が来年までに彼氏作んなかったら俺と結婚な」





『何それ、強引』






YG「もちろんテキトーに変な男連れてくんじゃねぇぞ。そんなの認めねぇからな。









　約束できる？」






『やだけど………良い年ってのは本当だし』




YG「じゃあ決まりな？」








『う、うーん……………』





YG「よっしゃ！今から俺たちは婚約者！」







『そんなに喜んじゃって………』




彼はまるで子供かのようにはしゃいで、自分と私の手を重ね、指輪があることを確認すると幸せそうに微笑んだ。






………きっと、ユンギのことも待たせてるんだろうな。





中々返事をしない私に痺れをきらしているのかもしれない。






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『………ということなんだけど』




JK「………婚約………ヌナは俺が言ったこと忘れてませんか？」





『……………』






JK「俺もヌナのこと好きって言いましたよね」

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