いただきものはウサギさん

18.ヌナコール　JK said ページ18

JK said


起きたらヌナがいなかった。



若干寝ぼけていた僕は平日だったことに気づかず、家のなかを走り回ってヌナを探した。





眠気が覚めてきたころに、ヌナは仕事だと気づいて行動をとめた。



JK「…………寂しい。」


一人でいることがこんなにも寂しくなったのは何年ぶりだろう。



あばあ様はずっと家にいたから不思議と寂しさなんて感情は全く出てこなかった。









僕って寂しがり屋だっけ？


あーあ。弱くて寂しがり屋で……まるでウサギみたいだ。






JK 「ヌナ〜」


今もなお、ヌナの匂いが残っているベッドに身をまかせる。




プルルルルル


JK 「あ、ヌナから電話だ！！」





『ヨボセヨ？ぐぅ起きてた？』




JK「はい。今起きました！朝から騒いですいません………。」



『ううん！そこは大丈夫！私こそ無言で家出ちゃってゴメンね？時間がなくって………』





JK 「はい。ヌナは悪いです。」

ちょっと意地悪してみる。


『ご、ごめんね許して〜』

電話からは焦るヌナの声が聞こえる。





JK 「今日早く帰ってきたら許します。」




『わ、分かった！すぐ帰ります。』


やった！ヌナが早く帰ってきてくれる！！えへへ




JK「えへへ 約束ですからね？」




『むぅ………ぐぅ可愛すぎ！』




JK 「か、可愛いって！僕は男です！！」




『ごめんごめん。ムキにならないで！』



全くヌナってばいつも僕のことを可愛い可愛いって言ってぇー！


今度男らしさを見せつけてやる！！




『じゃあねぐぅ！』


ガチャン


あ………切れちゃった。



心地の良いヌナの声が頭のなかを駆け巡る。


やっぱ僕ってヌナのこと好きなんだなー。
自然とそう感じた。

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