35話 ページ37
途中起きることもなく深い眠りについていたが微かに感じた揺れで起きる
この数日間で揺れに敏感になったなとと思いながら周囲を見渡す
鈴「今、揺れませんでしたか?!」
焦った声の鈴芽ちゃんと正反対なのんびりとした口調で今は環さんが寝てると教えてくれる芹澤さんに若干の苛立ちを覚えた
なんで苛立っているのだろうか、、芹澤さんは何も知らないのに…そこまで考えた時芹澤さんのスマホがピコンと小さな音を立てた
芹「……本当だ、震度3だったって。走ってると分かんねぇな」
鈴芽ちゃんが大きな声を出す
あわてて車から降りて坂を登っていく鈴芽ちゃんを追いかける
後ろで芹澤さんが何かを言っているが今は聞こえないフリをしよう
ミミズを探すのが先なのだから…
しかし、辺りを見回すも一向に出てくる気配がない
草太さんだ…草太さんがミミズを抑えているのだ
僕は不覚にも泣きそうになった
どうして、彼のような人が犠牲にならなければいけないのだろうか
駄目だ、、僕がしっかりしなきゃ
そう思って僕は田舎の町を見下ろして深く息を吸って吐いた
体の中のモヤモヤが全て出ていくような感覚があった
前を歩く鈴芽ちゃんはダイジンに向かって話しかけることがそこには焦りと苛立ちが混ざっていた
鈴「要石って―――閉じ師じゃなくても、誰にでもなれるの……?」
僕は耳を疑った
なぜ彼女がそんなことを言い出すのだろうか
嗚呼そうか、、彼女は、鈴芽ちゃんは草太さんのことが好きなのだろう
だから、自分が犠牲になってでも好きな人には生きてほしい…そういう願いから生まれた言葉だと僕は勝手に解釈した
少しだけ、、本当にに少しだけ胸の奥がチクッとした
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もなか - 入りきらなかったので続きです→わがままですみません...でも、作者様の創るストーリー大好きなので、作者様の創る結末ならなんでも楽しんで読みます!!長々とすみませんでした...汗 (2023年1月5日 11時) (レス) @page34 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - はじめまして!この作品自体は前から知っていたのですが、コメントしていいのかわからなくて...最近、見かけるようになったので私も!!と思いまして...草太さん落ちとか、夢主ちゃんが草太さんの代わりに要石になる結末が見てみたいです...!これからも応援します!! (2023年1月5日 11時) (レス) @page34 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
美郁(プロフ) - めっちゃ主人公がどうなるか気になります!!凄い面白いです!! (2023年1月4日 14時) (レス) id: f0d1cce09e (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 面白すぎです (2023年1月2日 23時) (レス) @page31 id: e2952ddb8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:推しのために今日も生きる | 作成日時:2022年12月8日 10時