第84話 ページ35
Aside
零｢ココ最近の調子はどうだ？｣
僕はなんて答えれば良いのだろうか。
昔のことを怒っているかもしれない。
僕のことを心の底から憎んでいるかもしれない。
そんなことを考えると身体が強ばる。
そんな考えを汲み取ったかのように零兄さんは話を進める
零｢…信じられねぇかもしれねぇけどよ、俺は別に怒ってねぇぞ。ただ、お前が帰ってきてくれたのが嬉しいだけだ｣
A｢うそっ……だ……｣
反射的に出てしまった言葉。
だが、零兄さんは静かに受け答える
零｢別に嘘じゃねぇよ…。全く困ったお姫さんだなぁ｣
大きな溜息をついたあと、零兄さんは僕の後にたち髪に何かをつける。
零｢…これで信じろとは言わねぇが、大事なもんならずっともっとけよ｣
ちょうど鏡があったから僕はそれで自分の髪に付いたものをみる。
A｢…これ……夏目からの………｣
目に付いたものは真っ赤なリボン。
昔、夏目からもらったものだ。
零｢…どうせ、お前のことだ。夏目にもう記憶が戻ってるって話して赦しあったとしても上手く話せてないんだろ｣
なにもかもを見透かすような零兄さんの目。
零｢お前は1人で抱え込みすぎだ。…未だに夏目に対しての罪悪感があるんじゃぇのか？それによって、夏目が大切な人だったからこそこれ以上嫌われたくなくて上手く話せない。普通に接することができない。そんなところだろ？｣
…図星だ。
でも、考えてみれば簡単なことだ。
つむぎ兄さんよりも夏目の方が大切だから…………
零｢でもな……そうやって避けられてる方がもっと嫌いになるぞ。少なとも俺はそうだ。お前はもっと感情的に動け。夏目と話したいならちゃんと話せ。……その赤いリボンを貰ったときの夏目を信じろ｣
涙が出てくる。
僕は何を勘違いしていたんだろうか。
僕は夏目を信じきれていなかった。
昔の仲間を…
昔から変わらず大切な人を。
僕は持っていたタオルで目をふき、まだ涙目のまま零兄さんと向き合う
A｢…ありがとう、零兄さん。｣
気づかせてくれて。
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あおば(プロフ) - ゆかさん» コメントありがとうございます！！確認したら58話以外もTwinkになってました...。御指摘ありがとうございます！！ (2018年4月25日 19時) (
レス) id: 60c53e172f (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - コメント失礼します。このお話すごく面白いです。ただ58話の2winkがTwinkになってましたよ。 (2018年4月25日 18時) (レス) id: 7fe28160dc (このIDを非表示/違反報告)
あおば(プロフ) - ショコラさん» あわわわわわ！！！ありがとうございます！！それと、返信が遅くなってしまいすみません(--;) (2018年2月19日 17時) (レス) id: 60c53e172f (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - 63話の晃牙の晃が鋼になってましたよ(・・) (2017年12月18日 22時) (レス) id: 9af585f226 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおば | 作成日時：2017年11月2日 23時
