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「…………」




目を開けると真っ白なベットに真っ白な天井。
正確には白と黒しか上手くみえないのだからどこもかしこも明るいということだ。




「何時だろ…」



しかし、周りを見渡すも時計がない。
ついでに言うと目の前には着物が1枚壁にかけてあるだけでそれ以外は何も無い。




とりあえず、この着物に着替えればいいのか。




着物に手を通し簡単に身につけるが帯の結び方がわからない。何度も巻いて外してを繰り返している。



「…森さんにでも聞くか。」




彼とならそれなりに歳も離れているし、こんな色気の1つもない女の下着姿などに目もくれないだろう。
そう考え、部屋の外へでる。




昨夜教わった森さんの部屋へ急ぎ足で向かい戸を叩き開く。



「森さん、すみません。帯の結び方がが分からなくて……って、あれ」




春草「……キミ、なんなの」




だが、そこに居たのは菱田さんで彼は寝衣装であろう薄い浴衣を見に纏い1枚の縦長の半紙に筆を置いていた。
部屋には墨の匂いが漂っていた。




「…着物が着れなくて」




春草「…外にフミさんがいるはずだからその人に聞いて。それと、下着見えてる。キミもご婦人ならそれくらい少し考えたら。」




「…っ!失礼しました!!」




菱田さんの部屋の扉をおもいきりしめる。間違えてしまったのはこちらが悪いがあの言い方はないだろう。口が悪すぎる。




だが、森さんの部屋もイマイチ分からない今頼れるのは菱田さんの言葉だけだったため窓の外をみてフミさんという名の女性を探す。
大方、昨夜あった女性だろう。

作者より→←15



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作者名:あおば | 作成日時:2019年5月1日 17時

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