episode5 ページ39
夜中の2時になる。
『……ん……ゲホッ……ゲホッゲホッ!!』
やばっ…咳止まらないっ…。
『ゲホッゲホッ!!…っ…はぁ…はぁっ…』
ぐっすり眠っている子供たちを起こさないように、リビングの方へ行こうとベッドから降りとき足の力が抜けた。
悪寒がして全身が震える。
やばい…熱上がってるかもっ…。
寒いのに熱くて頭がグラグラする。
『っ…!!…うっ…おぇっ…』
不意に吐き気がせり上がってきて床に嘔吐してしまう。
『っ…おぇぇっ……』
吐き気が治まらず、何回も吐く。
何回も吐いていると吐くものが無くなり胃液しか出なくなる。
藍「……A…?」
『耕っ…っおぇっ…』
藍「…!おい…!」
耕作が電気を付けたのか部屋が明るくなる。
タオル…近くにあって良かった…。
吐瀉物まみれになってしまったタオルを見て時、視界がボヤけた。
『……っっ……』
体の力が抜けて床に倒れると思った瞬間しっかりとした腕に支えられた。
『耕…作……』
藍「まずいな…このままだと脱水になる」
耕作はそう呟くとどこかに電話をかけた。
藍「いや、俺の車で運んだ方が速い。裏口に車つけるから待機しておいてくれ。…あぁ、そのつもりだ。悪いけど仮眠室使わせてくれると助かる」
誰と電話しているんだろう…。
薄れる視界の中電話を終えた耕作がこちらを見たのが分かった。
藍「…もう少し我慢してくれよ」
頷く気力も無くてそのまま意識が無くなった。
藍「A?…くそっ…」
早く病院に連れて行かないとやばそうだな。
Aを横抱きにして車まで連れていった後ぐっすり眠っている子供たちも起こさないように車に運んだ。
夜中で道も空いているだろうし、5分くらいで着きそうだな。
思った通り道は空いていて病院の裏口に着くと当直で病院に残っていた白石と藤川がストレッチャーを用意して待っていた。
藍「家で意識無くなった。熱も下がってなくて嘔吐も繰り返していた。あと、胸から雑音していたからレントゲン撮ってくれ」
白「分かった!先にレントゲン撮ってすぐに点滴しよう」
藤「俺は、車の中で寝てる2人を仮眠室に連れて行くな!」
藍「俺も着替えたらすぐに初療室に向かう」
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佑妃奈(プロフ) - 咲空さん» いえいえ、名前の漢字は変換で出てこないので自分でも間違えるので大丈夫です🙆♀️ (2022年3月14日 22時) (レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
咲空(プロフ) - 佑妃奈さん» お名前の字間違ってましたね。ごめんなさい…!🙇🏻♀️💦 (2022年3月1日 19時) (レス) id: ce397de9af (このIDを非表示/違反報告)
咲空(プロフ) - 佑妃奈さん» 佑紀奈さん、リクエストありがとうございます!藍沢先生が巻き込まれる系は自分では初めて書きますね…。いいお話が書けるように頑張ります!!️💪 (2022年3月1日 17時) (レス) id: ce397de9af (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - いつも読ませていただいています。リクエスト失礼します。藍沢先生が爆発事故の二次災害に巻き込まれて、海ほたるの時の影響が出てしまったり意識不明の重症をおってしまったりする話がみたいです。これからも応援してます!! (2022年3月1日 15時) (レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
咲空(プロフ) - ななせさん» ななせさん、こんばんは🌙 リクエスト了解しました!怪我か心労どちらにするか迷いますね笑。リクエスト貰った順に書いているので待たせてしまうかもしれませんが、楽しみに待ってていただけると嬉しいです! (2022年2月28日 20時) (レス) id: ce397de9af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あおい | 作成日時:2022年1月31日 19時