愛の心理学

泣くな！ 山中拓也 ページ6

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『ねぇ 拓也…
いつまで泣いとるん？
しかも 何に泣いとんの？』

「う…だって…
ぐっ…A…遠く…ふっ…行っちゃ…」

『もうさ！
泣くなや！バカ！』

「うぁ！な、なに！」

頰を掴んで 目を合わせる

『ずっといるから！
拓也の隣に ずっと！ね！』

「…ん…わかった…」

幼いながらもその笑顔が見たかった


隣の部屋に住んでいる山中さん家の次男の拓也は
いつも 泣いてばっかりだったけど

髪を切ってから 泣かなくなった…

シゲは泣かないけど よく泣いていた拓也

面白かったのに…


『拓也…失恋…お疲れ様』

「…うるさいわ…っ」

大恋愛をして 別れた拓也達

見ていて幸せだったのに 終わってしまった

久し振りの泣き顔…

『泣くなよ…男やろ…』

「しゃあないやろ…うっ…
マジ…なんでや…っん…」

頭を撫でて慰めるけど 彼女の替わりには荷が重い…

『明日は休みやし…好きなだけ泣いたらええよ…』

「うっ…ん…」

隣でずっと見てきたから ツラいってのはわかる

悲しかったんだな…


『地元にお戻りですか？』

「なんや それww」

『今日は泣かんね…』

ここは拓也がよく 泣いていた場所

「昔の事やろ…」

『泣き虫で可愛かったな…』

「ケンカ 売っとんのか…」

『冗談やてww』


「Aは彼氏 作らんの？」

『その台詞 久々に聞いたww
まぁ でも 良い人おらへんもん…』

あんまり色恋に興味ないし…

「ふーん…」

『興味ないんやったら最初から聞くなwww』


「俺とかどない？」


『…はい？
いや…ちょっとタイプやない…』

「黙れや」

『すんまへん…』

「今 売れてきとるし…
幼馴染やから お互いのええ所と悪い所も
わかっとるから 優良物件やない？」

『はぁ…そうですかね？』

「せやって」

『私の事 好きなん？』



『なんか言えや！』

「好き…やと思う…」

『自信無いんか？』

「いや 好きやで…
離れて 気づいたんや…
Aが おらんとダメやって…」

『泣いた時とかなww』

「まぁ…そやね…」

『これからも泣きたかったらおいで』

「泣く時だけやなくて そばにいたい…」

『ご勝手に…』

泣き虫は 泣かなくなって帰ってきた…

可愛くないな…

でも 私 惚れるかな？


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間接的 HIROKAZ→←狭い KOUHEI

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