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少し年月は遡り、去年の4月----


野球部のマネージャーに入ることをすでに決めていた私は
放課後、入部届を出しに野球部に向かおうと教室を出る。

廊下に出ようとした瞬間、二人の男の子が同時に
入ってきて、ぶつかりそうになる。


吉「おっと悪い、大丈夫か?」

『あ、私もごめん、大丈夫。』

平「これ、落としたよ。....野球部マネージャー、希望?」

『うん。今から出しに行くところ。』

吉「マジか!俺らも野球部だぜ。」

『..!そうなんだ。』

平「このクラスにもいるよ、お〜い、原田〜。」

原「お前ら早いな。」


えらくがたいのいい人が同じクラスにいるなとは
思っていたけど、彼も野球部だったのか。


原「ん?同じクラスの...すまん、まだ名前覚えてねぇ。」

『学校始まって2日だしね。如月Aです。』

吉「俺は吉沢秀明。如月は野球部マネージャー希望だってよ。」

原「!!そうか。」

平「俺は平井翼。よろしく。」

原「原田雅功だ。野球部行くなら一緒に行くか?」

『うん、行く。』



これが私たちの最初の出会い。
最初はよそよそしく呼ばれていた名前も
Aと呼んでくれるようになった。
私も、雅・よっしー・翼くんとそれぞれ呼ぶようになっていた。


私が入部した時点では、女子マネは1年生で
私を含め3人いたけれど、一人は2か月もたずに
もう一人は6月に辞めてしまった。
ちなみに、私が入部した時点で先輩マネは
2年の雪先輩一人と、3年生の先輩一人の計二人だった。


吉「またマネージャー辞めちまったな〜。」

平「まぁ強豪野球部で半分興味本位だったんじゃない?」

原「Aは辞める気配なさそうだな。」

『誰が辞めるって??』

吉「おう、A。お疲れ。」

平「Aは辞めないよねって話し!」

『辞めないよ。マネージャーやりたくて稲実来たんだもん。』

原「お前、他二人マネージャー辞めて良かったんじゃねぇか?」

『.......何で?』

原「あの二人、ろくに仕事やってなかったろ。
その分Aと横井先輩が全部こなしてたじゃねぇか。」

吉「あ〜、俺もそれなんとなく思ってた。」

『気づいてたんだ。』

平「誰にも言わず、黙々とこなすところが
Aらしいよね。」

『だってああいうミーハー女子は敵に回したら面倒くさい。』

吉「間違いねぇな。」

『いてもいなくても同じなら、いない方がやりすいよね。』

吉/平/原「「(怖えぇ....)」」



Aを怒らせたら色々やばそうだと思った三人であった。

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作者名:mari | 作成日時:2022年8月12日 12時

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