倉持洋一1 ページ36
試合は青道の完全勝利。
一也が高校生になってから初観戦、いい試合を見せてもらった。
試合後、せっかくなので少し話してから帰ろうと
選手たちが出てくるのを待っていた。
ゆみ「この後せっかくだし、何か食べて帰らない?」
『賛成〜!お腹空いたね。』
りか「Aは春季大会、続けて見に来るの?」
『いや、仕事と予定もあるし、難しいかな。
それに、夏大は見に行く回数増やしたいから、
そのために有給おいておかないとな〜って。』
ゆみ「確かに、いつでも休めるわけではないもんね。
夏大会の時は、また誘ってよ。私もまた応援来たいし。」
『ほんと?一人で来るのも暇だからさ、嬉しい!』
りか「私も私も。あ、選手たち出てきたんじゃない?」
青道のユニフォームを着た人たちがぞくぞくと出てくる。
遠目に一也が出てくるのを待っていると
一人の男の子と話しながら歩いている一也を発見。
一也もすぐにこちらに気づき、私たちも一也の方へ移動する。
『お疲れ〜!』
ゆみ「一也くん、久しぶり!!」
りか「ちょっと、めっちゃ背伸びたね!?」
23歳の三人の女が、一人の高校球児を囲む光景は
目立つことこの上ない。
他の野球部の子たちも、ちょっとざわついている。
一也のそばにいる男の子については、驚きで固まっていた。
どうやらこの様子だと、私のことを誰にも話してはいないようだ。
一也「応援ありがと。ゆみちゃんりかちゃんも久しぶり。
元気してた??」
私より久々の再会をした一也とゆみ達は、三人で
今日の試合の話しや、昔話に花を咲かせている。
おい、姉ちゃんは無視か?
せっかくなので、一也の隣にいる男の子と
話しをしてみることにした。
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作者名:mari | 作成日時:2022年7月26日 0時