【wrwrd】黒魔女【魔法パロ】 (ページ5)

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『...なんで黒なんでしょうね。もっと綺麗な色がいいです。それに私黒の魔法使いのように戦闘が好きというわけでもないですし...』

tn「やっぱ髪やない？俺は目やけど」

たしかにトントンの目は赤くてとても綺麗。だかそれでも彼の髪は黒だ。私だって目は黒じゃない。それなのに何故私が黒なのか...

『私だって目は青いのに...』

tn「でも青の魔女になったらあいつとペアになってまうで」

『黒も嫌ですけどね...』

この国には五種類の色位(しょくい)という魔法使いと魔女の位がある。魔法使いと魔女の頂点に立つ人はこの色位を国王様からいただくことができる。まあ魔女は気まぐれな者が多いのでちょこちょこ抜けているが。

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補足

赤
オールラウンダーで責任感のある人に与えられる色位
国王様やそのご子息様などの警備や城の警備網を管理している
魔法使いと魔女のどちらもいる

青
回復魔法が得意な人に与えられる色位
城の病院で働いている
魔法使いしかいない

緑
移動魔法が得意な人に与えられる色位
移動に便利なのでこの国の外交での警備やそれ自体を任されることが多い
魔法使いしかいない

白
オールラウンダーで知識が豊富な人に与えられる色位
城の図書館の管理を任されている
魔法使いと魔女がいる

黒
オールラウンダーで戦闘が得意な人に与えられる色位
大体この色が戦場で指揮をとっている
魔法使いしかいない
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とまあこのように決まりはあるものの、各自の持っている髪や目などの特徴にあわせて選ばれることもしばしば。

tn「青の魔女だったら断らなかったん？」

『...断ってたでしょうね』

tn「まあそやろなぁ」

話に一区切りがついたところで今日ここに来た理由を言った。

『そういえば"薔薇"の特定はできましたか？』

tn「すまんな、まだできてへんねん」

『そうですか...じゃあいつものください』

その時、トントンは躊躇いながらも話をしてきた。

tn「なあ...お前こんなことやめたらどうや？」

私のカバンに突っ込んでいた手が止まる

『...それはどういう？』

tn「そのまんまの意味や。こんなことお前も好きでしてるわけでは...」

『黙ってください』

体から冷気が出ていく感じがした。

『いくらあなたでも容赦しませんよ？』

トントンは少し焦ったように見えたが、すぐにいつもの調子に戻った

tn「悪かったわ。でもなんかあったら言ってな？お前が心配なんや」

するとバタンっと音がして、部屋の扉が開いた。