【wrwrd】黒魔女【魔法パロ】 (ページ4)

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syp「にゃん〈やっぱでかいっすね〉」

『だって彼、城のお抱えだもの』

私達は今、物凄く立派な城の前に来ている。それもこれも全部、赤の魔法使いに会うためだ。彼はこの国の王から赤の魔法使いという"色位"をいただいている、超絶偉い人。

『Aです。開けてください』

城の門に埋まっている水晶玉に顔を近づけると、水晶は鈍い光を放つ。気づくと門の中にテレポートされていた。

syp「にゃんかい来てもびびる...」

人間になっていたショッピ。にゃんかいって...

『かわいい...！』

syp「何がっすか？」

『いいえ、何でもないのよ。気にしないで』

箒を使って城の屋根に1つだけついてる扉に行く。

開けると城の大きさよりもでかいのではないかというくらいの温室があった。色とりどりの植物が生えている。

私はその部屋の所有者にバレないようにして、ある魔法を発動した。そして何事もなかったかのようにして言葉を発する。

『いますか？赤の魔法使い』

?「ワンワン！〈あ、トントン！A来たで！〉」

?「まじか！ちょっと待っててや！」

バサバサと大量の本が落ちる音が聞こえた。心配になって見に行くと、本に埋もれているトントン様と犬がいた。

tn「痛い...」

『大丈夫ですか？それとお久しぶりです。トントン様』

本を端から拾って本棚にいれていく。並べ方は覚えているから簡単だった。

犬もといコネシマはショッピを見るなり人間になり、どっかにいってしまった。

tn「様付けはやめてほしいんやけど...」

『いいじゃないですか。もっとふんぞり返ってもバチは当たらないと思いますよ？』

tn「恥ずかしいから嫌なんや」

『じゃあ師匠に戻します』

tn「トントン様と読んでもかまわないで」

『ふふ、トントンさんと呼びますよ』

作業を続け、やっと本をすべてしまい終わった。(地味に疲れた)

私はこんなところで魔法を使わない。魔女になりたての時、他の魔法使いには変な目で見られた。でもそれでもいいと言ってくれたのがトントンだ。とても感謝している。

tn「やっぱり出てってほしくなかったわ。今からでいいから魔法使い補佐として働かん？」

会うたびに言われている気がする。

『私はあなたのように国のため、世界のために魔法を使っているのではありません。ですから、ふさわしくないかと』

tn「王に名前いただいといて何を今さら...」

『断ってますから。授与式にも行きませんでしたし』

tn「でも格好いいと思うで？なあ、"黒の魔女"」