【wrwrd】ボクに教えてください！【zm】

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ゲーセン特有のうるささが耳につく

『あ、そっちじゃない！あー！』

Aは最初は嫌がっていたものの、今はUFOキャッチャーでクマの縫いぐるみを取ることに夢中になっていた

『ゾムさぁん...』

そんな潤んだ目でこちらを見られても

zm「やっぱヘタクソやな。貸してみ？」

『ゾムさん上手なんですか？』

zm「お前よりは上手やわ」

そういって場所を交換する
100円をいれてスタートさせるがなかなかに難しい
だがここで取らなければこいつはゾムさんも下手じゃないですか〜と調子に乗り出すことはわかっている

zm「取れた！」

やっととれた...
まあ3000円つぎ込んだことに目を瞑れば喜べる
そう思いながらクマを渡す

『ゾムさんありがとうございます！』

そう言いながら人形に顔を埋めている

zm「さ、お家帰ろか」

『仕方ないですね。クマさんとってもらったので許してあげます』

zm「なんで上からなん」

だが問題が起こった
ゲーセンをでて、マンションに向かう道の途中で何者かにつけられ始めたのだ

zm「ちょっと走るで」

『え、ちょ』

Aを引っ張って走るが、女子だからかさすがに遅すぎる

仕方なく俺はAを抱いて走った
いわゆる姫抱きというやつだ

Aは状況を理解できていないのか目をぱちくりとしている

俺はとりあえずつけてきているやつを振り切ることに専念した


が、
?「おいゾム待てやぁ！！」

聞き覚えのある声が後ろから聞こえてきた

ああ、嫌な予感がする

?「お前逃げ足早いから追うの大変なの知っとるやろ！」

zm「なんでここにおるん....シッマ」

俺を尾行していたのは同じ組の幹部のコネシマだった

「いやぁあのゾムが女と歩いとったら尾行するしかないやろ。つーかいつまでそれしてるんや？」

Aのことを指差したのでなにかと思ったらまだ抱えたままなことを思い出した

zm「あ、すまん」

『大丈夫です。そちらの方は？』

zm「こいつはコネシマ。ただのアホや」

kn「誰がアホや！名前は何て言うん？」

『Aです』

kn「そうかーAっちゅーんかぁ。あのゾムにもこんなに可愛い女ができたんやなぁ」

zm「は？」

kn「え？ゾムの女じゃないんか？」

『私はゾムさんの命を取りに来たてん』

zm「そうそう彼女彼女！！！」

咄嗟に誤魔化した
こいつが天使だなんて言っても絶対にあいつは信じないし、もしかしたら疑ってAを殺そうとするかもしれない

Aには話し合わせて！と目配せしたので大丈夫だろう

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