【wrwrd】ボクに教えてください！【zm】

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夜中、レンガ造りの倉庫で一人の男を追い詰める
こいつは組織の裏切り者として今まで追われてた奴だ
裏切り者にはそれ相応の処置を施さなくてはならない

zm「指何本詰めよか？」

「ヒッ！た、助け...！」

zm「...やっぱり指詰めるんやなくて腕折ろうか。あれ持ってきて」

組員に腕を折る専用の道具を持ってこさせる
左、右と順に折っていくと痛みが酷かったのか気絶してしまったらしい
多分だがこの出血量ではこいつは助からないだろう

zm「後やっとけ」

「へい」

あいつらを置いて倉庫から出る

zm「やっぱりあれやなぁ...」

元々堅気だったからなのか、人の命が軽々と散っていくのは何十年たった今でも慣れない

とめて置いたバイクに乗る
この後は酒買って飲んで忘れよう

そう思ってバイクを出発させようとしたその時、目の前が光った

夜が一瞬にして朝になったような、そんな感じだ
眩しくて目を細める
すると

『こんにちは！あ、こんばんはかな？』

気づいたら光は消えていて、そこには白い服と綺麗な羽を身に纏った少女がいた

『ボク神になりたいんです
どうして人が生きなければいけないのかを教えてください！』

zm「は？」

混乱している俺をよそに、天使(仮)はこれがバイクかぁ〜とのんきにしている

zm「おい、お前だれに口聞いてるかわかっとんか？」

舐められるのは好きではない
ドスのきいた声で脅す
しかし天使は怯むことなく、むしろ面白そうな表情をしている

『本名××、コードネームはゾム、花園組の若頭で...えーっと...』

どこからか取り出した分厚い本をペラペラめくりながら俺の個人情報をスラスラと言っていく

そして聞き捨てならない言葉を発した

『1ヶ月後に死ぬ』

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