第24話 ジェニーおばさん ページ29
今日は部活が無かったので、ミストとジェミマと共にゴミ捨て場に行くことにした。
3人で宿題をやろうと住処へ向かう途中、突然、ゴミの中からゴキブリが出てきたのだ。
「きゃーーーーー！」
ゴキブリが苦手な私は思いっきり叫んでしまった。
「え、そんなに驚く？」
「全然怖くないよ。可愛いじゃないか。」
か、可愛い！？
「ちょっとミスト頭冷やしてきて！ゴキブリ可愛いとかあり得ないよ！」
「えっ、そうかな？とりあえずおばさんのところに連れて行こうよ。」
…おばさん？
「誰？ミストの親戚？」
「はは、違うよ。ジェニエニドッツっていう猫のことさ。僕はジェニーおばさんって呼んでる。」
「おばさん、昼間はいっつも寝てるのよ。だから少しぽっちゃりしてるのかしら。夜は住処に住んでるねずみやゴキブリの世話をしているの。」
ねずみはまだ可愛いから大丈夫。しかしゴキブリはちょっと…。すごい猫だな。
「A、こっちおいで。いつもオーブンの中で寝てるんだ。」
2匹に呼ばれ、おばさんのもとへ向かった。
ミストがオーブンの扉を開けてこう囁く。
「おばさん、このゴキブリお願いできる？」
「ん〜？何だい？」
中に少しぽっちゃりしたオレンジの毛の猫が眠っていた。
「ああ、この子かい？随分と元気だねぇ。よしよし、任せておいて。」
「おばさん、今日お客様が来てるのよ。」
ジェミマがそう言って私の方を見た。
ジェニーおばさんは私に気付き、ニコッと笑う。
「こんにちは、ジェニーさん。私安藤Aです。いつもこちらにお世話になってます。」
「いえいえ、なかなか可愛い子じゃないか。お会いできて嬉しいわ。」
チャーミングな笑顔が素敵な猫だ。
「さて、あたしは夜に仕事があるからもう一眠りさせてもらうよ。A、ゆっくりしていってね。」
「おやすみなさい、ジェニーおばさん。」
そう言ってオーブンの扉を閉めた。
また新しいジェリクルに会えたなぁ！
「そういえば思ったんだけど、ジェリクルキャッツって世界にどのくらいいるの？」
「…僕もよくわからないけど世界中の猫の100分の1くらいしかいないらしいよ。」
「ほとんど都会にいることが多いけど、あたしの知り合いのジェリクルで京都に住んでる猫がいるわ。」
へ〜そうなんだ！
「さて、宿題早く終わらせよう！」
「そうだね！」
「A、こっちよ！」
こうして3人で住処へ走って行った。
「あいつが例の人間か…」
1匹の猫の鋭い目線を知らずに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
伊達 光秀 - マンカスとタガーに好意を持たれているなんて...夢主ちゃんが心底羨ましい← (2018年12月17日 22時) (
レス) id: 9cccb0eb3e (このIDを非表示/違反報告)
マリお - マンカス大っすきなんでうれしいです＾＾こうしてキャッツの夢小説に出会えるとはおもってなかったです。 (2014年11月8日 23時) (レス) id: 483dce1d76 (このIDを非表示/違反報告)
かななん(プロフ) - ねねこさん» 有難うございます☆こちらこそ、よろしくお願いします♪ (2014年8月1日 13時) (レス) id: 6b33507c4c (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - かななんさん» いえいえ！レスってところを押すと送りたい人のところに楽々送れますよ(o^^o)私は神奈川（静岡に近い方です）に住む高1です！これからも小説宜しくお願いします(*^_^*) (2014年8月1日 13時) (レス) id: 14bda2dd5b (このIDを非表示/違反報告)
かななん - ねねこさん、返信遅くなってすみません汗 (2014年8月1日 13時) (レス) id: 6b33507c4c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねねこ | 作成日時：2014年5月11日 2時
